コラム

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睡眠時無呼吸症候群について 第2回

対策編

■早期発見・早期治療がカギ

「男性サラリーマンの5人に1人は治療を要する
睡眠時無呼吸症候群(SAS)である」
という調査があります。(注1)

しかしSASは本人の自覚症状がないままに
どんどん疲労の蓄積が溜まり、
深刻なヒューマンエラーの引き金となっているのが現状です。

●作業効率向上! 事故防止! メタボ対策!「危険ないびき」にはご用心!
1.毎晩大きないびきをかく
2.人から「呼吸がくるしそう」といわれる
3.息が苦しくて目覚める
4.たびたびトイレに行く
5.朝起きた時に頭痛がする
6.日中ひどい睡魔に襲われる
上記に該当する場合にはぜひ専門病院を受診するように勧めましょう。

日常生活の注意点
肥満の人はまず減量を行う
鼻炎などの持病をなおす
アルコールやタバコをやめる
横向けで寝て睡眠時の呼吸を楽にする
などが有効です。

早期発見にむけて
SAS広報委員会調査によると
既婚女性の約8割が夫のいびきを病気として考えず、
受診や対策を促したことがないといわれています。(注2)


いびきやSASは寝ているため自分で気付くことは極めて困難です。
従業員へのSAS啓蒙はもちろんのこと
配偶者や家族へのアプローチも重要となってきます。

まずは、会社として、社員やその家族への注意喚起をおこなうために
社内報などを活用してみてはいかがでしょうか?

仕事中いつも眠そうな部下の方がいたら
上司の方も一度、「病気じゃないかと心配しているよ」と
検査をうけるように声をかけてみてください。

「たかが睡眠」と侮ることはできません。
SASは重大な生活習慣病やメンタル不全と密接な関係があります。
声をかけることは本人の為でもあるのです!


■健康診断とSAS検査
業務上必要がある場合には
定期健康診断と合わせてSASスクリーニング検査と問診
実施することが考えられます。
ただし、健康診断項目には「労働安全衛生法」に定められている
「法定項目」と「法定外項目」があります。

SASに関する検査は法定外項目であるため
個人情報保護法とあいまって、
実施にあたり慎重に対応する必要があります。
まずは検査の目的を明らかにして
安全衛生委員会などで十分な審議を行ってください。

また、睡眠時無呼吸症候群は適切な治療を受ければ、
通常の労働者とほぼ同じように業務につくことができます。

万が一、SASであることがわかっても
このことを踏まえたうえで、
企業としても慎重な対応を行ってください。


■最後に
SAS患者は肥満体形の男性をイメージしがちですが
食生活の変化よって「あごが小さい人」が増加し、
それが原因のSAS患者が増加しているといわれます。
また、女性も50歳を過ぎると、
体質の変化などが関係し、発症リスクが高まるそうです。

人は人生の3分の1を眠って過ごしています。
少しでも快適に眠り、健康でありたいものです。

(参考)
睡眠時無呼吸検査(SAS)促進キャンペーン
http://www.greenpillow.jp/
国立循環器病研究センター病院
http://hospital.ncvc.go.jp/index.html
国土交通省SAS対応マニュアル「睡眠時無呼吸症候群に注意しましょう」
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/09/090601_.html
「厚生労働分野における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン等」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/kojin/

注1  2009 年10 月京都大学の陳和夫教授(呼吸管理睡眠制御学)調査
注2  調査機関2月15日~16日 全国20~60歳既婚女性対象にネットにて調査

宮沢 佳子
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