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コラム

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第5回 普通の飲食店にもおよぶ風営法
〜後編 年少客の立ち入らせ規制について

2012年06月11日

 風俗営業に関係しない飲食店にも風営法は規制を及ぼしています。
 以下は風営法が一般の飲食店に課している遵守事項の「その2」です。

その2 午後10時以降に18歳未満の者を営業所に客として立ち入らせること。

 喫茶店は異性同士の交流の場所として利用されやすいだけでなく、売春の客引きの場所として利用されるおそれもあるという考え方もあることから、18歳未満の年少者が保護者を連れずに客として立ち入らせない義務を喫茶店などの飲食店に課しています。

 ただし、飲食店であっても、次のA又はBに該当する営業の場合にはこの規定の対象となりません。

A:営業の状態として通常主食と認められる食事を提供する営業
B :「コーヒー、紅茶、ジュース等の飲みものやケーキ、パフェ、アイスクリーム、おしるこ等の菓子類」以外の飲食物(フライドチキン、サラダ、たこ焼き等)を提供する営業で、午後10時以降に酒類を提供しない営業

 牛丼屋やラーメン屋など主食を提供する飲食店については規制の対象から外されています。親が忙しくて夕食を作れないような場合がありますから、子どもが主食を外食することまでは禁止していないのです。

 なお、保護者同伴の場合は18歳未満の者であっても立ち入らせて構いません。

 通常の喫茶店では夜10時以降に18歳未満の客を入れてはいけないのですが、酒類を提供する牛丼屋ならば、主食を提供しているので対象外です。お好み焼きやピザなどを提供する店も常時主食を提供しているので同様に規制が及びません。
また、ドーナツやアイスクリーム等を主に提供する喫茶店等が規制の対象ですが、居酒屋は規制対象です。

 これらの線引きは大変あいまいでわかりにくくなっていますが、風俗営業店以外でも夜10時以降については年少者に対する立入規制があるのです。

 この規定で摘発されたという事例は聞いていませんが、店内で青少年がらみのトラブルが発生すれば、この規定が発動されるおそれがないとは言えませんので、飲食店経営者としては知っておいていただきたいです。

 罰則もあり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金となっています。
未成年者に酒又はたばこを提供する行為も、全ての飲食店営業において禁止されており、同様の罰則の規定があります。さらには、店内の構造設備に関する規制もあります。

日野 孝次朗
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