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    〜今回のキーワード「違反事例から知る『事件の言葉(2)』」〜

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「総務部」と「全社員」のためのコンプライアンス教室(第17回)
〜今回のキーワード「違反事例から知る『事件の言葉(2)』」〜

2014年03月18日

読者の皆さん、こんにちは。
今回も過去のコンプライアンス違反事例から「事件に纏わる言葉」を知り、そこからコンプライアンスを学んでみたいと思います。


【事例】
「農協カルテル容疑 山形 コメ販売手数料で」
山形県庄内地方の5つの農業協同組合がコメの販売手数料でカルテルを結んでいた疑いが強まったとして、公正取引委員会は30日、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で、5農協や上部組織のJA全農山形(山形市)など約10カ所を立ち入り検査した。農協によるカルテル疑惑が明らかになるのは初めて。
(中略)
関係者によると、5農協の幹部らは2011?12年、農家が各農協にコメ販売を委託する際の手数料を、販売価格の2.7%の定率制から、1俵(60キロ)あたり四百数十円の定額制にすると取り決めた疑い。農家が手数料の安い農協を選んで出荷することを防ぎ、手数料収入を確保する狙いだったとみられる。
(引用:2013年7月30日、日本経済新聞夕刊)


◆事例から知る・・コンプライアンス違反「事件の言葉」◆
「手数料収入を確保する狙いだった」

【解説】
一部の例外を除き、どんな組織であれ「何らかの収入」を必要とします。
収入を求めることは何も悪いことではありません。

問題は「どのようにして収入を確保するのか」です。

記事によれば、カルテルを結んだのは「農家が手数料の安い農協を選んで出荷することを防ぐ」ためだったとあります。

顧客を取られないように自分たちも値下げをするか、値下げをしない代わりにそれに見合う付加価値をつけて割高な手数料でも対抗できるようにするのが本来の姿です。にも関わらず、カルテルを結んで何とかやり過ごそうとするのは愚かなやり方と言わざるを得ません。


【事例から学ぶ】
カルテルというのは単独では出来ません。相手があってはじめて成り立つ行為です。
ということは、

(1)自分が相手を誘う
(2)相手が自分を誘う

のいずれかがあって事件が起こされるということになります。

いつの世であっても良からぬことを囁く輩はいるもの。
経営や組織運営の問題でもそれは同じです。

「相手に誘われたから、ついやってしまった」というのが当事者の本心かもしれません。でも「いけないことはいけない」という自分を律する内面があれば、それは防げるはずです。

規則をいくら作っても、それが守られるか否かは人間の心(内面)次第。
コンプライアンス違反を防ぐためには人間の内面を鍛えねばならない
のです。

「総務部」と「全社員」のためのコンプライアンス教室 第17回。今回はこの辺で。


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 http://j.mp/LNYGWy

中沢 努
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