中小企業のBCP

中小企業のBCP(1)身の丈に合った無理のないBCP構築のために

中小企業家BCP研究会  代表 栗山 章
最終更新日:
2014年04月03日

今から3年前、東日本大震災が発生する2か月前のことです。内閣府の方と防災に関してお話しさせていただく機会がありました。

防災には日々継続した取り組みが必要です。これが難なく実践されている時は話題にもなりません。実に地味な存在です。しかし、何かが起きてうまく機能しなかったら途端に大きな問題として取り上げられます。そして、それを改善し運用を続け、何事もなく時間が過ぎると...。今度は、無駄な費用ではないかと叩かれます。お金や手間がもったいないとなるわけです。

みなさんは生命保険に加入されていますか?万が一、自分自身に不幸が起きてしまった時、残された家族に必要となる資金を残すため、毎年、馬鹿にならない金額を支払っていると思います。新年を迎え1年を振り返った時、無事に過ごせたことを感謝する人はいても、「死なずに保険料を損した」と生命保険は無駄だと思う人はいないでしょう。

内閣府の方は防災システムを扱う私たちに対して、防災も保険と同じように考えていただけないか、保険と同様に販売してほしい、そうお話しになっていました。

BCP(事業継続計画)も同様です。2年前に何人かの中小企業経営者に声を掛け、中小企業家BCP研究会を立ち上げました。現在、十数社が関わっています。BCPに取り組もうと考える中小企業は増えています。

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著者プロフィール

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中小企業家BCP研究会  代表
栗山 章

経歴
新潟市出身。
大学進学を機に上京、在学中から世界各国をひとり旅で巡る。南米から帰国後、大手IT企業に就職し、システムエンジニアとして従事。
2002年、アールシーソリューション株式会社を設立、代表取締役に就任。
2005年、セキュリティシステムの開発に携わったことがきっかけで、安心・安全につながるシステムに関心を持つ。防災分野とITとの相性のよさに注目し、緊急地震速報の開発に取り組む。

現在は、利用者400万人となった緊急地震速報「ゆれくるコール」の一層の普及と、この開発で培った通知の技術を応用したサービスの展開に重点を置いて事業に邁進している。


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