コラム

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大人のためのホスピタリティマナー講座
最終回:感謝する

2016年03月22日

私は今年の目標として、「感謝すること」を念頭に置いて過ごしています。前回お伝えした、ホスピタリティマナーの5つの基本である「HEART」の中にも、感謝する=Appreciate があります。

では、感謝するとはどういうことでしょうか?

研修で受講生同士話し合いをしてもらうと、感謝の場面がたくさんあることにみなさん気付かれます。
「当たり前だと思っていた家族の存在やサポート」「お茶出しや、環境整理など、仕事をしやすくしてくれる同僚」「次回の会議に向けて、いろいろ準備を整えてくれているパートナーシップ企業の方」「気が合わないと思う同僚でも、自分たちのために進んで面倒な業務を担当してくれて、業務改善を工夫してくれている」など、日々の生活の中で当たり前だと思っていたことも、周りの人たちが創意工夫し、いろいろ考えながら作業してくれているわけで、そのおかげで自分が助けられていることがたくさんあることを具体的に再認識することができます。


 その再認識により、「相手への承認、敬意」が生まれます。「傾聴と共感」が大切なのと同じく、心からの感謝をすることが大切であり、そうすることで相手への敬意が生まれるのです。

しかし、手伝ってくれる、助言してくれるなど、目に見える何かを直接された場合にはすぐ気付き、「ありがとう」と言葉で伝えられますが、間接的に自分のために何かをしてくれている場合、ときとしてそのありがたさに気付かないことがあるかもしれません。


よく受講生のみなさんから「苦手な人とはどうしてもコミュニケーションが取れない」「感謝するようなことがあまり見つからない」といった言葉を聞きますが、必ずどんな人でも自分のことをどこかで助けてくれていたり、学びを与えてくれているはずであり、研修ワークを通じて感謝する視点を持つことで、そのことに気付けるようになります。


感謝の対象に気付けないのは、自分自身のアンテナ不足によるところが多々あると思われます。今年は私自身も、そのアンテナがしっかり張られているかどうか、確認しながら過ごしていきたいと考えています。

そして、どんな些細なことにも心を込めて「ありがとう」を伝える一年にしたいと思います。


今回でこのコーナーは最終回です。感謝と、喜びと、達成感と、期待......たくさんの気持ちを込めて。ありがとうございました。


(初出:『月刊総務』2015年3月号)

橋本 絵里子
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