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BTM徒然草 第5話:企業活動にミーティングはつきもの

2017年07月13日

 この数年、関西の大手メーカーが台湾メーカーに吸収合併されたり、大手綜合電機メーカーが不正経理処理で2部市場へ再編、さらに上場廃止が危惧されるといったニュースがあふれており、不安を募らせ、モチベーションが上がらない社員が増えているように思える。

 こうしたニュースに接するたびに、私はオフサイト(日常仕事をする場所以外)でのグローバル・ミーティング開催をしたらどうだろうと考えている。テレビ会議等の機会が浸透している現在であるが、海外の事業所も含めて、顔を突き合わせてコミュニケーション、ネットワーキングの場が企業活動には不可欠であるからである。経営トップがその場で会社としての今後の方向性を伝え、問題克服のための英気(やる気)を醸成することが、企業のV字回復には必要だろう。

■トラベル部門が仕切るグローバル・ミーティング

 そのミーティング開催は、その企業グループのトラベル部門が仕切り、企画、募集、運営まで深く関与することをお勧めする。その理由としては、グループ内企業の一員として外部の企画専門会社より内部事情に通じており、本音の企画が立案しやすいからだ。

 これは私の十数回の外資企業のグローバル・ミーティングへの参加経験に基づく。そこでやる気や一員としてのプライドを得たり、会社の苦境をシェアすることによってプラスエネルギーが働く。

 私が勤務していた米国企業は当時業界でナンバーワンの外資企業で、毎年グローバル・セールス・ミーティングという名の"キックオフミーティング"を全米各都市で開催した。一番多い時の社員数は10万人を超えていて、役付きの営業社員3,500人ほどが2班に分かれて集合、2日半のスケジュールの中で、企業の進む方向、テクノロジーの行方などを体で学んだ。

 中南米からの参加者、欧州各国の参加者ともネットワークが広がる。テレビや電話会議ではできない生情報を交換できた。そして、このミーティングへの参加は、ミーティング、イベントの重要な部分を参加者として実体験できた。空港に着いてから会場のホテルまでの、ホテルでのチェックインとレジストレーション、期間中のスケジュールの知らせ方、案内表示、カクテルレセプション、バンケット、ブレックファーストミーティング、プロのエンターテイナー、講演の持つ意味合いなどだ。

 それほどオフサイトでのミーティング、イベント開催の効用はある。通常企業が主催するミーティング、イベントなどの活動をグループ&ミーティングと呼び、その管理法をSMM(ストラテジック・ミーティング・マネジメント)と呼ぶ。これは本連載でも紹介してきたビジネストラベル管理法(BTM)の姉妹管理法である。それゆえに実戦経験豊富なプロフェショナルである外部コンサルタントの活用、あるいはミーティング・マネージャーの育成が必要となる。

 今年はぜひ企業グループ総力でのSMMの導入、見直し、改善、拡大を考えてはいかがだろう。

森 栄蔵
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