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においマネジメント【その3】自律神経を意識してみる

2019年06月26日

 「仕事でプレッシャーを感じる」「ちょっとしたことでイライラする」といったストレスを、誰もが一度は感じたことがあると思います。実はそんなストレスが、生きる上で重要な役割を担う「自律神経」を乱してしまうのです。今回は、自律神経を意識し、いつまでも身も心も元気でいられる体調作りについてご紹介します。

■自律神経とは

 自律神経は、自律神経の権威である順天堂大学 教授の小林弘幸さんによって、次のように説明されています。

「近年、自律神経の働きが、私たちの健康(メンタル・フィジカル両面)に大きな影響を及ぼしていることが明らかになってきました。自律神経は緊張や集中すると働く『交感神経』と、リラックスすると働く『副交感神経』から成り、両社が高い値でバランスしていることが最も健康に良い状態です。現代人の私たちは、交感神経が過剰に優位になりがち。副交感神経を高めて、健康生活を手に入れましょう。特に、男性は30歳を過ぎたころ、女性は40歳を過ぎたころに『急激な体力の低下=副交感神経の低下」が起きます。」

『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)より引用

 このことから、「交感神経→興奮・緊張時に働く(アクセルの役割)」「副交感神経→リラックス時に働く(ブレーキの役割)」ということができます。

■交感神経が高まりすぎるとどうなるか

 現代のビジネスパーソンは、産業構造の変化から、マニュアルワーカーではなく、ナレッジワーカーであることを求められています。つまり、常に考えて動く必要がある。パソコンやスマホによって、仕事とどこでもいつでもつながっている状態です。さらに、飲み物は覚醒作用を持つコーヒーやエナジードリンクです。これでは、どんどん自分にアクセルをかけて交感神経を高め、ストレスに負荷をかけてしまっているようなものなのです。その結果、「集中したいのにできない」「仕事の効率が下がる」といった弊害が発生することも。仕事ではちょっとしたうっかりミスが重大な事故を招いてしまいます。

 身体面では、血流が滞りがちになり、冷え性に。また、消化器がきちんと働かないため、胃腸障害や便秘に。そして、眠りたいのに眠れない、熟睡できないなど睡眠障害を起こします。その上、免疫力も低下するため、がんになりやすくなるといわれています。日本人に多いがんは、胃がんや大腸がんなど、消化器に集中しているのです。また、免疫力低下によって、周りに風邪を引いた人がいるとすぐにうつされたり、花粉症やインフルエンザを発症しやすくなります。これらは身体的な影響ですが、過度な交感神経優位は、長時間続くとうつ病になるリスクもあるとされています。

■仕事に最適な自律神経の状態

 下記は当社が行った、自律神経を測定し、その数値を男女別に分けてリラックスとストレスの比率をグラフ化したものです。このグラフを見ると、明らかに男性側はストレス過多でした。「外に出れば7人の敵がいる」ということを男性は体現しているのではないでしょうか。

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 加えて、当社が4年にわたって、さまざまな企業のビジネスパーソンに「何に困っているのか」と聞いたところ、女性は「冷え性」、男性は「リラックスがしたい(のにできない)」という回答がほとんどでした。

 では、リラックスモードの副交感神経だけが働けばいいのかといえばそうではありません。交感神経と副交感神経のバランスが取れている状態が、もっとも高いパフォーマンスを発揮できるということが近年解明されています。特に優秀なアスリートたちは、自律神経を意識することですばらしい結果を出しています。仕事に最適なモードは、「緊張はしているけれども、リラックスしている状態」なのです。

■自律神経バランスを保つために

 自律神経バランスを保つために大切なことは生活リズムを見直すことです。下記にお勧めの方法をまとめたので実践してみましょう。

(1)日光を浴びる
 意識して日光を浴びましょう。日光は、目を通じて体内時計を刺激し、1日の行動に適したリズムを作ります。

(2)適度な運動
 1日に1万歩、早足で歩くようにすれば、適度な運動になります。また、毎日の朝の習慣に体を大きく動かす窓拭き、床拭きなどは、一石三鳥。部屋だけでなく、気持ちもスッキリします。

(3)ランチタイム
 時間がないからと、かき込むような短時間での食事は、体のリズムを乱す原因となります。バランスの取れた定食などを摂取しましょう。体の調整機能を高めることにもつながります。

(4)リフレッシュタイム
 1日2杯コーヒーを飲むのであれば、1杯はカモミールやペパーミントなどのハーブティーにしてみませんか?さらに、仕事の合間に好きな香りをハンカチやティッシュに一滴落として、リフレッシュをすることもおすすめです。

(5)良質な睡眠を取る
 眠る前には、鎮静効果があるとされるラベンダーオイルを何滴か落としたアロマバスや、カモミールなどのハーブティーを飲んで心身を眠るモードに切り替えます。深い眠りが得られることでしょう。

 自律神経は、目に見えない分、とかく乱れがちです。生活リズムを見直して、整えることが重要です。常に自律神経を意識して、快適に仕事ができる体調作りを行っていきましょう。

青木 恵
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