総務のトピックス

イベントレポート:

社内報のグローバル化、コツは?

2016-03-18 19:46

読まれる社内報セミナー、最終回は「グローバル化・チーム化」

神戸商工会議所の社内報研究小グループ(神戸市)が主催する、読まれる社内報の連続講座。2月26日に行われた最終回では、社内報のアウトソーシング事業を行うウィズワークス株式会社の豊田健一・社内報事業部長が「社内報のグローバル化」「通信員の動かし方」について講演した。


●グローバル社内報、どんな誌面にすれば?

 世界的な企業が発行する「グローバル社内報」。誌面を多言語化し、海外社員のもとにも届けている、いわば国際版社内報だ。豊田さんは「日本の社内報をそのまま訳して海外に発信しても意味がない。そもそも、日本の話題に海外の社員が興味を示すのか」と問題提起した。

 一方で、会社の方向性を伝えるための「社長メッセージ」は載せるべきだと強調。「2-3ページ目はトップメッセージを載せて、残りは各国それぞれのネタを載せたほうが読んでもらえる」とアドバイスした。

●海外版は別冊にしたほうがいい?

 グローバル社内報でよく見かけるのが、一冊の社内報に日本語と英語を併記しているケース。これについて豊田さんは「多言語併記にすることで、日本語の記事を載せるスペースが少なくなり、それまで熱心に読んでくれていた日本語社内報のファンを失うことになりかねない」と指摘。海外版は別冊にし、日本語版とは切り離したほうが、読者離れを防げると話した。

 また「国によって、面白いと思うネタも文化が違う。興味の格差をいかに乗り越えるかが、グローバル社内報の今後の課題」とした。

●社員みんなで作る「通信員制度」、本当に機能している?

 社内報の担当部署だけでなく、あらゆる部門に「通信員」と呼ばれる担当者を配置し、ネタや記事を集めている企業も多い。しかし「通信員が記事を送ってくれない」など、さまざまな悩みも生じている。これについて、豊田さんが述べた解決法は以下だ。



【通信委員にうまく動いてもらうには......】
■通信委員を「指名」する
......各部門に通信委員の人選を任せると、意欲的でない人が選ばれる場合も。「こんな人に通信委員になってほしい、という条件を示し、指名されたあとは、会社が正式に任命する。これによって、社内報の作業が『片手間』ではなく『仕事の一環』になる」。
■常にフォローする
......せっかく記事を送っても、何のリアクションもなければ誰だってやる気が萎える。それを防ぐために、社内報担当者が通信員を積極的に評価することが大事だと豊田さん。「いつも記事をありがとう、と言うなど、日ごろのフォローが大切。また、記事に顔写真や署名を入れると、社内の人から『今月号に載っていたね』などのリアクションがあるので効果的」。
■当事者意識をもってもらう
......例えば、社内報の1ページを使って、写真付きですべての通信員を紹介すると、通信員に「当事者意識」が生まれ、積極的に動いてくれるように。
■「ニュースある?」ではなく「どんな出来事があった?」と聞く
......通信員に「何かニュースはありますか?」と聞いても、なかなか狙った返事が返ってこない場合がある。「そんなときは『どんな出来事があったか』を列挙してもらい、その中から社内報担当者が『ネタになりそうだ』と思うものを選別し、情報提供してもらうといい」。


●自ら発信すれば、まわりが動く

 「情報が集まってこない」とは、社内報担当者からよく聞こえてくる言葉だ。しかし豊田さんは「そもそも情報は、座っているだけでは集まらない。現場に出かけて行き、取りに行くものだ。また、自分から発信するのも大切。小さな情報でも発信しまくれば、『この程度のことでもいいんだ』と社員が思ってくれて、情報収集の敷居が下がる」。

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