最終更新日:2025年06月30日
生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性と、それらが築く複雑なつながりのことである。地球上の生きものは、約40億年に及ぶ進化の歴史の中で、多様な環境に適応しながら進化し、推定3000万種ともいわれる多種多様な生命が誕生した。これらの生命は、それぞれに固有の特徴を持ち、すべてが直接的または間接的に関わり合いながら共存している。
生物多様性条約では、生物多様性を次の3つのレベルに分類している。
- 生態系の多様性:森林、湿地、サンゴ礁、草原など、地域や気候によって異なる多様な生態系が存在する。それぞれの生態系には、特有の環境と、そこに生息する生物群集が形成されており、生態系ごとの機能や役割も異なる。
- 種の多様性:生物の種(しゅ)は、それぞれに固有の形態や機能、生態的な役割を持っており、これらの種が多様であることが、生態系の安定性や持続可能性を支える基盤となる。例えば、同じ森の中にも哺乳類、鳥類、昆虫、植物など、さまざまな種が共存している。
- 遺伝子の多様性:同じ種の中でも、個体ごとに異なる遺伝的特性を持っている。これにより、種は病気や環境変化などのストレスに対する柔軟性を持ち、進化や適応が可能となる。たとえば、同じ作物の品種でも耐病性や収穫時期が異なるのは、この遺伝的多様性によるものである。
参考:環境省「みんなで学ぶ、みんなで守る生物多様性」
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