- TOP
- コラム
- ユニファイドコミュニケーション
- ユニファイド・コミュニケーションの活用方法
第4回「帯域幅とQoS」
総務 / ファシリティマネジメント / ユニファイドコミュニケーション
ユニファイド・コミュニケーションの活用方法
第4回「帯域幅とQoS」
2013年08月26日
改めまして。月刊総務オンラインでオンラインストレージのコラムも連載している吉政でございます。
最近、総務部門の方々にとってPBX(構内交換機)に置き換わる新しいITソリューション「ユニファイド・コミュニケーション・ソリューション」が話題に上がるようになってきました。そこで、総務部門の方に分かり易いよう、極力IT用語を使用せずに「ユニファイドコミュニケーション」を解説したく、本コラムを執筆することにいたしました。
コラムの第4回はユニファイドコミュニケーション・システムの関連でTelepresenceやテレビ会議システムを検討するときに出てくる「帯域幅とQoS(Quality of Service:キューオーエス)についてご説明します。
■そもそも「帯域幅」とは何でしょうか?
「帯域幅」の正式な名称は「周波数帯域幅」のことを指しています。「周波数」でピンときた方もいると思います。電気通信の話であり、大雑把に説明すれば、「帯域幅」は通信スピードを示し、数が大きければ大きいほどスピードが速いことになります。この辺の感覚は昔のアナログ電話の通信とは違い、デジタル通信の話になります。
以前のアナログ電話の時代は、ネットワークがつながると、そのネットワークは1対1の通信となり、他の通信が流れることはありませんでした。現在はネットワークがデジタル化されており、音声のみならずデータ通信もパケット(日本語で「小包み」という意味)というデータの細切れにして、さまざまな種類のデータを同時に流していきます。
パケットという単位に細切れにして送信したデータを、送信先の機械でまた元通りにして文章や画像、音声にしたりしています。
この時に当然ながら、機械やネットワークの処理能力に限界が発生します。
電子メールの転送でしたら、少し待てばメールを読めますが、電話やTelePresenceなどの人間対人間が直接通信を行うサービスで、まったく制御せずにさまざまなパケットを流していくと、音声やTelePresenceの動画が途切れ途切れになったりします。普通の機械では、そのパケットが音声のパケットなのかTelePresenceのパケットなのか判別せずに送信していくからです。
そこで重要なのがQoSです。
「QoS」はQuality of Serviceの略称です。日本語で直訳すれば「サービスの品質」です。
どういうものかを説明すると、送信されていくデータの種類に応じて帯域幅を確保(予約)する仕組みです。
たとえば、音声やTelePresenceは途切れたりするとまずいので、機械のほうでこの2種類のデータが流れてきたら、優先的に帯域幅を確保して安定したスピードで通信をおこなうことができる機能です。これによって、高品質なサービスを展開できるという意味です。
このように説明するとQoS機能があるTelePresenceであれば、業者の手を借りなくても大丈夫!と思われるかもしれませんが、そうではありません。ネットワークや機器の処理能力には限界があり、いくらQoSを使っても対応できない場合もあります。たとえば、始業直後や会議が多い時間帯は電話やTelePresenceの利用頻度が高くなります。利用頻度が高い時は社員が忙しい時ですので、そのようなときに電話の音声が途切れたり、TelePresenceの画像が乱れたりすればクレームになりかねないです。かといって、最大頻度に合わせてネットワークを設計すれば、コストが高くなります。
やはり、ネットワークをどう設計するかは専門家に任せた方が、結局長い目で見て安くなると考えます。
いかがでしたでしょうか?
TelePresenceの検討時に出てくる帯域幅とQoSについて解説しました。
実際の事例をご覧になりたい方は以下のサイトをご覧ください。様々な事例をご紹介しています。
http://www.si-jirei.jp/Cisco/telepresence/
それでは次回もお楽しみに。

- 2015年10月23日
- ユニファイドコミュニケーションの活用方法
第23回「10年後の働き方を予想して次のオフィスを考える」 - 2015年9月30日
- ユニファイドコミュニケーションの活用方法
第22回「TV会議システムを導入すると会議自体の効率が向上する」 - 2015年8月25日
- ユニファイドコミュニケーションの活用方法
第21回「移転時にコミュニケーションの効率化を考えませんか?」 - 2015年6月 2日
- ユニファイドコミュニケーションの活用方法
第20回「コストの圧縮を実現する、コミュニケーションのIT化の基本的な考え方とは」 - 2015年3月 3日
- ユニファイドコミュニケーションの活用方法
第19回「様々なコミュニケーションツールを最大限に活用する方法とは」

- 総務
- コストコントロール
- ファイリング
- ファイリング
- ファシリティマネジメント
- コンプライアンス
- 車両管理
- 組織・風土醸成
- 業務改善
- 資産・備品管理
- 情報システム
- 総務の在り方
- 働き方改革
- 経営
- 助成金
- 助成金
- 中小企業の経営相談
- CSR
- CSR
- 環境マネジメント (6)
- 経理
- ISO
- 働き方改革
- 助成金
- 人事
- 労務管理
- 社会保険
- 人材育成
- 採用
- キャリアアップ
- 労働トラブル
- 給与手当
- 福利厚生
- 法定福利、法定外福利
- 法定福利、法定外福利
- 法定福利、法定外福利
- 法務関連
- 働き方改革
- 会社法
- 会社法
- 労働法
- 登録実務
- 知的財産権・著作権・特許
- 税務
- 風営法
- 企業法務
- 登記実務
- 契約書
- リスクマネジメント
- BCP/危機管理
- パンデミック対策
- パンデミック対策
- 情報セキュリティ
- メンタルヘルス
- メンタルヘルス (14)
- メンタルヘルスケア (1)
- メンタルサポート術
- 中小企業のメンタルヘルス (5)
- 与信管理
- 企業保険(損保)
- 企業保険(損保)
- リスクマネジメント総論
- リスク管理体制
- 広報
- 社内広報
- 社外広報
- 社内コミュニケーション
- 危機管理広報
- 健康管理
- 健康管理