脱炭素はオフィスから始められる? 伊藤忠丸紅鉄鋼、新本社にグリーンスチール家具を国内初導入
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年05月22日
伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)は5月20日、東京ミッドタウン八重洲セントラルタワーへの本社移転に関連し、オフィス内の階段やフロア鋼製のオフィス家具にグリーンスチールを採用したと発表した。
グリーンスチール製のオフィス家具は内田洋行などが納入した。内田洋行によると、グリーンスチールを活用したオフィス家具の大規模な実用化は、国内で初めての取り組みになるという。
鉄鋼業の脱炭素化に向けて、注目集まる「グリーンスチール」とは
「グリーンスチール」は、生産時に排出される温室効果ガスの排出量を削減した鉄鋼材料で、「ゼロエミッションスチール」、「ゼロカーボンスチール」、「脱炭素鉄鋼」、「低炭素鉄鋼」などとも呼ばれる。
鉄鋼業は、日本の温室効果ガス排出量の約1割を排出している。政府は温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」の2050年での実現を目指しており、実現には鉄鋼業の脱炭素化が重要な課題となっている。
このため、鉄鋼業界では、2050年から2070年にかけて水素還元プロセスなどの新たな脱炭素技術の開発を進めているが、商用化までの移行期は、既存の脱炭素技術や製造プロセスの改善で実際に削減された排出量をプールし、特定の製品に割り当てた鉄鋼を「グリーンスチール」として提供している。
伊藤忠丸紅鉄鋼の本社移転に伴うグリーンスチール導入の取り組みには、内田洋行のほか、コクヨ(大阪市東成区)、小松ウオール工業(石川県小松市)、ナイキ(東京都港区)、横森製作所(東京都渋谷区)、稲葉製作所(東京都大田区)、江戸崎共栄工業(茨城県稲敷市)、共栄工業(東京都品川区)が参画した。
オフィス家具選定にも環境配慮 伊藤忠丸紅鉄鋼、新本社でグリーンスチールを導入、新たな実務モデルを示す
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