総務のトピックス

【税務トピックス】:

セルフメディケーション税制
== 医療費控除の特例としてのスイッチOTC薬控除の解説 ==

2016-08-17 17:28

 適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、健康の維持増進及び疾病の予防として一定の取組を行う個人が、平成29年1月1日から平成33年12月31日までの間に、自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族に係る一定のスイッチOTC医薬品(*)の購入の対価を支払った場合において、その年中に支払った対価の額の合計額が12,000円を超えるときは、その超える部分の金額につき、88,000円を限度に所得控除を採ることができる仕組みであり、従来からありました「医療費控除」との選択制となっています。

(*) OTCとは「Over The Counter」の略で、街の薬局のカウンター越しに売られる薬、つまり市販薬のことを指します。
以前は医療薬であったものが、市販薬として薬局でも買えるように販売が許可されたものを、医療薬から市販薬(OTC)にスイッチされたということから「スイッチOTC」と呼ばれています。

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(*1) 「一定の取組」とは、医師の関与がある次の検診等又は予防接種をいいます。
   (1)特定健康診査 (2)予防接種 (3)定期健康診断 (4)健康診査 (5)がん検診

(*2) 厚生労働省のHPにおいて、対象品目一覧が公開されております;
   http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html
   (こちらのウェブページの「2セルフメディケーション税制対象品目一覧」から最新情報をご確認ください。)

(*3) 保険金、損害賠償金その他これらに類するものにより補填される部分の金額

(*4) 88,000円が限度となります。


 上述の通り、従来からありました「医療費控除」との選択制となっている点に注意を要するものの、本制度の下限は12,000円(医療費控除の下限は100,000円)とハードルも比較的低く、積極的な活用が期待されます。


連載協力:税理士法人AKJパートナーズ
    ( http://www.akj-partners.com/