届かぬ規程、5割が経験・3割が自覚なし グレーゾーンハラスメントが職場に及ぼす影響とは

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年06月27日
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社内規程DXサービス「KiteRa Biz(キテラビズ)」や社労士向けサービス「KiteRa Pro(キテラプロ)」を展開するKiteRa(東京都港区)は6月26日、全国のビジネスパーソン1196人を対象に実施した「職場のグレーゾーンハラスメント実態と社内規程の機能性に関する調査」の結果を発表した。

調査結果からは、「ハラスメントとまではいえないが、不快感や戸惑いを覚える言動」が多くの職場で見られる実態が浮かび上がった。また、こうした言動の一部は、発言者自身が「相手のため」と考え、意図的に行っているケースがあることも明らかとなった。

「グレーゾーンハラスメント」とは

グレーゾーンハラスメントとは、法的なハラスメントには該当しないものの、受け手が不快感や違和感を抱く職場での言動を指す。KiteRaによれば、発言者に悪意がなくても、不機嫌な態度やプライベートへの過度な干渉など、配慮を欠いた言動が含まれるという。具体的には、以下のような言動が挙げられている。

  • 「昔はこうだった」「君のためを思って」といった何気ない発言
  • 不機嫌な態度やため息、舌打ち
  • プライベートへの過度な干渉
  • 「私が若い頃は」「今の若い子は」といった世代論的な発言

これらの言動は、表面的には取るに足らないものに見える場合もあるが、受け手にとってはモチベーション低下や生産性の低下、さらには離職意向につながる恐れがあるとされている。

約5割が経験、「相手のため」との認識も

今回の調査によると、回答者の約半数(50.2%)が、何らかのグレーゾーンハラスメントを経験していた。一方で、自身がそのような言動を行った経験があると答えた人は約4割(36.2%)にとどまったが、そのうちの6割は「相手のために行った」と認識していた。

具体的には、「私が若い頃は」「今の若い子は」といった発言について、経験者の44.5%が意識的に発言していたと回答。また、「君のためを思って」とアドバイスや評価を行ったケースでも、経験者の約46%が意図的に行っていたことがわかった。

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