築50年ビルを「生かしきる」改修　優秀FM賞の損保ジャパン、コスト削減とオフィスづくりを両立

損害保険ジャパン（東京都新宿区）は2月5日、公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会（JFMA）が主催する第19回「日本ファシリティマネジメント大賞」で、優秀ファシリティマネジメント賞を受賞したと発表した。本社ビルの全面リニューアルやDXを活用したオフィスづくり、FM推進に向けた体制強化などが評価された。

築50年の建物を生かしてオフィス改修、SDGs貢献につながる

ファシリティマネジメント（FM）とは、企業・団体が保有する土地・建物・構築物・設備などを、経営にとって最適な状態で保有・賃借・使用・運営・維持するための総合的な経営活動を指す。人事・ICT・財務とともに、事業を支える経営基盤のうちの一つとされる。

同賞は、 FMを「企業・団体などが保有（または使用する）全施設資産およびそれらの利用環境を経営戦略的視点から総合的かつ統括的に企画・管理・活用する経営活動」と定義した上で、優れた取り組みを実践する企業・団体を毎年、表彰している。

「優秀ファシリティマネジメント賞」に選ばれた損害保険ジャパンは2018年、築50年が経過した本社オフィスの改修の検討を開始。その際、建て替えありきの新オフィスではなく、大規模ビルでの「居ながら工事」を実施し、魅力あるオフィスとともに、コスト削減を実現した。歴史あるビルを「生かしきる」ことで、SDGsへの貢献にもつながった。