建設現場の新たな熱中症対策 矢作建設工業、オリジナルのファン付きジャケット開発で就労環境改善
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年07月18日

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職場における熱中症の重篤化を防ぐため、厚生労働省は6月に改正労働安全衛生規則を施行。企業に対して罰則付きで熱中症対策が義務化された。熱中症は死亡災害に至る割合がほかの労働災害の約5、6倍で、死亡者の約7割が屋外作業とされている。
矢作建設工業(愛知県名古屋市)は7月17日、建設現場の負担軽減のため、オリジナルのファン付きジャケットを開発したことを発表した。同社によると首元の温度を低下させる効果が確認できたという。
現場の負担軽減と安全性・快適性の両立を実現
ユニフォーム制作会社と綿密な協議を重ねて、既製品ではない独自のファンジャケットを開発。現場職員の身体的な負担軽減とともに、快適性向上をはかった。
同社の計測では、新型ジャケット装着時の方が首元の温度が2、3度低い結果が出ている。背中の部分に入れた保冷剤からの冷たい空気や水蒸気を首元に送ることで、効果的に体温の上昇を抑えられるという。また、エアパッドを付けることで、良好な風通しを確保。高所作業時の着用が義務付けられているフルハーネスと肩の摩擦も軽減した。

フルハーネスはジャケット上からの着用に仕様変更し着脱簡素化
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