オフィスの消費電力、7割が空調と照明 節電方法は? 産業界向け省エネ対策資料を公開
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年06月12日

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政府は6月9日、2023年度の夏季の省エネ・節電の取り組みについて、企業などに向けた具体的な資料を公開。特に電力不足が懸念される東京電力管内の事業者などに対し、7月と8月の節電協力を呼び掛けている。
オフィスビルの消費電力の7割以上は空調と照明、どう節電する?
オフィスビルの消費電力は、その半分を「空調」が占める(約49%)。次に高いのは「照明(約23%)」なので、この2つの分野を合わせた節電対策が特に有効だ。経済産業省が推奨する具体的な対策と、期待できる節電効果の数値は以下の通り。
空調:執務室の冷やし過ぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げる
- 室内温度を26℃から2℃上げる→4.1%
- 日中の日射を遮るためにブラインド、カーテン、遮熱フィルム、ひさし、すだれなどを活用→3.7%
- 会議室、休憩室、廊下など、使用していないエリアの空調を停止する→2.4%
- 冷凍機の冷水出口温度を高めに設定し、ターボ冷凍機、ヒートポンプなどの動力を削減(セントラル式空調の場合)→2.4%
照明:労働安全衛生規則基準値に留意しつつ、可能な範囲で執務室や店舗エリアの照明を間引く
- 執務室の照明を半分程度間引く→12.7%
- 会議室や廊下など、使用していないエリアを消灯→3.3%
上記のほか、日頃から行える省エネ・節電の工夫やメンテナンスとして、以下が挙げられている。
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