丸井グループ、失効した有給休暇も使える新たな休職制度 「好き」を起点にキャリアを再設計できる

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年04月11日

丸井グループ(東京都中野区)は、社員の自律的な成長とキャリア形成を支援する新たな人事制度「ステップアップ休職」を導入した。従来の自己啓発休職制度を見直し、就学や資格取得に加え、副業や「好き」の探求など、個々の価値観を起点とした挑戦を後押しする内容となっている。

「好き」や関心も対象に 社員の内発的動機を後押し

「ステップアップ休職」は、社員が長期的な視点で自己の成長やキャリアを考えることを目的とした休職制度である。主に2つのコースで構成されており、学び直しや副業を目的とした「自己啓発コース」と、自身の「好き」や関心を起点にキャリアの見つめ直しを行う「キャリアの見つめ直し・『好き』の探求コース」が設けられている。

「自己啓発コース」では、従来の制度同様、就学・留学・資格取得に加え、新たに副業も対象に含まれた。最大2年6か月までの無給休職が可能であり、期間は分割して取得することもできる。一方、「キャリアの見つめ直し・『好き』の探求コース」は、より個人の内発的な動機に基づくチャレンジを支援するもので、最大6か月の無給休職が認められている。

項目 旧制度
(自己啓発休職)
ステップアップ休職
(自己啓発コース)
ステップアップ休職
(キャリアの見つめ直し・『好き』の探求コース)
理由 就学・留学・資格取得 就学・留学・資格取得・副業 自身の成長やチャレンジにつながること
適用期間 最大2年(※分割取得可) 最大2年6か月(※分割取得可) 6か月
賃金 無給 無給(※過去3年の失効年休を充当可) 無給(※過去3年の失効年休を充当可)
適用条件 勤続満3年以上の社員 勤続年数満3年以上の社員 勤続年数満3年以上の社員
その他 専門職学位取得時の受講費補助制度あり

有休失効分や学費補助で取得を後押し

取得時の金銭的な負担軽減にも配慮した。過去3年間に失効した年次有給休暇を特別休暇として付与し、無給期間の一部を有給で補うことができる。また、「自己啓発コース」においてMBAなどの専門職学位取得を目指す社員には、厚生労働省の「教育訓練給付制度」と連動した受講費補助を支給。公的給付金と同額を会社が上乗せするかたちで支援する。

「人の成長=企業の成長」事業戦略と人事制度を連動

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