住友林業の木造オフィスビル、世界的デザイン賞で最高評価 ネットゼロカーボンビルの実現目指す

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年03月17日

住友林業(東京都千代田区)は3月14日、同社が開発に携わったオーストラリアの木造オフィスビル「T3Collingwood(ティースリー・コリンウッド)」が、世界的なデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2025」において最高評価である「Gold」を初受賞したと発表した。

同プロジェクトは、NTT都市開発(東京都千代田区)と、アメリカのデベロッパーであるHines社と共同で推進。ネットゼロカーボンビルの実現を目指した取り組みが評価され、建築分野における最優秀作品の1つに選ばれた。

鉄筋コンクリート比でCO2排出量を4割削減、オーストラリア最高層の木造オフィスビル

今回受賞したT3 Collingwoodは、2023年10月に 竣工 しゅんこう したオーストラリア・メルボルン市近郊コリンウッドに位置する地上15階、地下2階建てのオフィスビルである。1階から6階が鉄筋コンクリート造(RC造)、7階から15階が木造のハイブリッド構造となっており、既存の木造オフィスビルとしてはオーストラリア最高層の建築物だ。

同プロジェクトでは、 床版 しょうばん にオーストラリア産ラジアータパインのパネル(CLT:直交集成板)、柱・ はり にはビクトリア州産の集成材を使用するなど、地元産木材の活用を推進。また、自然光を最大限に取り入れた開放的な空間設計や、建物の長寿命化、オフィスデザインの質の高さが高く評価された。

ネットゼロカーボンビルとは、建築物の省エネルギー化・創エネルギー化を進め、再生可能エネルギーの活用や炭素クレジットの活用を通じて、建物の運用時に排出されるCO2(オペレーショナル・カーボン)を実質ゼロにする取り組みである。

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