Uniposと九大、2000人の調査で企業文化を類型化 業績に影響するのはどんなカルチャー?

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年11月25日
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Unipos(所在:東京都港区)は11月22日、「企業カルチャー白書2024」を公表。企業カルチャーの要素の組み合わせで組織は3類型に分かれ、企業カルチャーが業績にも影響をおよぼしていることがわかったと発表した。

調査は九州大学の池田浩研究室と共同で実施し、企業カルチャーに関する先行研究と10歳代から60歳代の正社員の男女2000人へのアンケート調査を基に白書を作成した。

人間関係か、業績か「重視する要素」で分かれる企業カルチャー6次元モデル

同社によると、これまで「企業カルチャー」は中身の要素まで体系立てて研究されておらず、白書では「企業カルチャーとはどんなものの集合体なのか」を明らかにするために要素を分析した。この結果、「人と関係志向」「ステークホルダー志向」など6つの次元があることが明らかになった。

同社では6次元を「企業カルチャー6次元モデル(2024)」と名付けた。さらに6つの要素の組み合わせで、組織は「業績至上主義組織」「人と顧客志向カルチャー組織」「カルチャー希薄組織」の3タイプに分類できることを突き止め、3分類を「企業カルチャーに基づく組織3類型(2024)」と命名した。

志向 説明
第1因子 人と関係志向 職場の人間関係や自立・利他的な行動を重視するカルチャー
第2因子 ステークホルダー志向 お客さまや関係者の満足度や社会的責任を大切に考えるカルチャー
第3因子 業績と競争志向 成果目標の達成や周囲との競争、 新しい挑戦を重視するカルチャー
第4因子 支配と抑圧志向 失敗を避けたり慣習や指示に従ったりすることを重視するカルチャー
第5因子 心理的不安全志向 自由な意見や改善議論がしづらいカルチャー
第6因子 モラルハザード志向 モラルや道徳を多少無視しても成果を出すことが優先されるカルチャー
企業カルチャー6次元モデル(2024)

「業績至上主義組織」は、「モラルハザード志向」が最も高く、「支配と抑圧志向」、「業績と競争志向」が高い特徴があり、「人と顧客志向カルチャー組織」は、「ステークホルダー志向」と「人と関係志向」が高く「モラルハザード志向」や「心理的『不』安全志向」が低い傾向となった。

「企業カルチャーに基づく組織3類型(2024)
「企業カルチャーに基づく組織3類型(2024)(※画像クリックで拡大)

「カルチャー希薄組織」は「心理的『不』安全志向」は高い傾向にあるものの、そのほかのカルチャー次元は「企業内で共通の価値観として浸透していない」といった特徴があった。

「人と顧客志向カルチャー組織」が好業績に

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