富士通、新卒一括採用を廃止 職務に応じた通年採用でジョブ型雇用の定着と報酬底上げ目指す

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年03月10日

富士通(神奈川県川崎市)は3月7日、2025年度から、年度ごとに卒業予定の学生を一斉に採用し、処遇も同じ「新卒一括採用」の仕組みをやめると発表した。新入社員でも年収が1000万円を超えるケースも出てくる。

新卒や中途採用など採用の枠組みに関係なく通年採用を導入することで、職務内容に応じて契約を結ぶ「ジョブ型雇用」を定着させたい考えだ。

ジョブ型人材マネジメント導入で報酬水準の大幅底上げを実施

富士通は、2020年より段階的に「ジョブ型人材マネジメント」の導入を開始し、人事制度の改革を進めてきた。報酬は、2023年に全社員を対象として年収を平均約7%、最大24%引き上げ、ジョブレベルに応じた報酬水準に大幅な底上げを実施してきた。

事業部長クラスで年収約2000万円から3000万程度、課長クラスは年収約1200万円から1300万円程度、リーダークラスは年収約1000万円以上となる。

2026年度以降の新卒入社者も学部卒や修士卒といった学歴ごとの初任給ではなく、ジョブレベルに応じた処遇へ切り替える。若手でも能力があればレベルの高い仕事に就いて、高い給与を得ることができるようにする。

多くの新卒入社者は年収約550万円から700万円程度となる見込みだが、高度な専門性を持ち、さらに高いジョブを担う人材は年収約1000万円程度になる。

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