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第6回:起業の際のお金の話 〜ライフプランニング編 2〜

2013年10月08日

こんにちは。当社は50〜60代という、定年前後での起業をソフトとハードの両輪で支援している会社です。

ソフト面においては起業・経営の事務をサポートしているほか、さらには事業拡大の支援もしているため、毎月100名規模の起業家交流会『銀座アントレ交流会』を開催し、交流・マッチングを行っております。
また、法律面、法令や官公庁への対応などを含む情報発信、経営のサポートもしています。

一方、ハード面においては、銀座と東京でレンタルオフィス『銀座アントレサロン』『東京アントレサロン』を4店舗運営し、現在 約800社の起業家のみなさんに事務所としてご利用いただいています。

このコラムでは50〜60代の方を中心とした起業の現状や、起業をする上でのポイント、注意点などをご案内していきたいと思います。

前回は、起業の際のお金の話のなかで「ライフプランニング」についてお話しをいたしました。
今回はライフプランニングの細かい「ケース別の収支計算」についてお話しします。


■細かいケース別の収支計算

「ケース1 会社に勤め続け、60歳を越えても再雇用された場合」
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※クリックで拡大
家族構成:夫、妻、子供2人の4人家族


【収入】
夫の収入
54歳の時点まで600万円ですが、55歳の時に役職定年で550万円に減少します。
その後、60歳の時に退職金が2,000万円支給されますが、再雇用により給与は300万円程度になり、65歳で会社を退職します。
65歳以降に「その他」として年金200万円の収入があります。

妻の収入
パート代を想定して、今後も120万円で推移すると仮定しています。

世帯収入
夫の収入と妻の収入を合算したものです。

表では、定年退職とその後の再雇用により、550万円の年収が300万円に下がっています。
しかし、実際には会社によって相当違うため、場合によっては3分の1程度(200万円か、それ以下)になることもあるので、事前に確認することをおすすめします。

また、退職金も企業によっては、一括で受け取るのか、年金として受け取るのか選択が可能です。


【支出】
今回の表では支出を細かく計算をしています。
内訳は、生活費、住宅ローン、教育費、自動車ローン、保険料、各種税金、趣味・娯楽、その他、と分けて算出しています。

生活費・住宅ローン・教育費・自動車ローン・保険料
今回の数値は、総務省の『家計調査年報』や一般的なデータに基づいた支出です。
子どもの高校入学時、大学入学時には、ともに入学金や施設利用料などの出費もあります。

各種税金
これらも総務省の『家計調査年報』や一般的なデータに基づいた数値です。
所得税、住民税、社会保険料の3つを合わせ、各種税金として算出しています。
年収をもとに所得税や住民税、社会保険料が決まります。なお、退職金にも税金がかかります。

趣味・娯楽
旅行、ゴルフなど各種の娯楽を想定しています。

その他
通信費や何らかのセミナーの授業料などを想定しています。


上記を踏まえると、収支が算出できます。
このケースでは、50歳を迎えた年に1万円の貯金ができることになり、だいたい収入と支出が釣り合っている状況です。そして53歳以降、貯蓄額が減り始めます。

私立大学に通っている第1子にはアルバイトをしてもらったほうがいいかもしれません。
そして60歳の時に受け取った退職金で一息つけるようになります。
また、61歳、62歳の時には第2子がまだ大学へ通っているため卒業まで支出が続きますが、その子が就職してくれればまた一息つけるようになります。

いかがでしょうか。
この事例のように細かくプランニングすることで、今後の見通しが立てやすくなります。
そして、事前に対策を立てることができるようになります。
資金を長く計画的に使うためにも、事前に見通しを立て対策を講じていくことが大切です。

一度、ご自身の状況と照らし合わせて作成されてはいかがでしょうか。
その際はより細かくプランニングしてもいいかもしれません。
毎月の支出を細かく記入し、リスクを洗い出した上で結果をご家族で検討してみてください。

次回は、「早期退職し、起業するケース」の収支計算についてお話ししたいと思います。

片桐 実央
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