組織開発:ファシリテーション

最終更新日:2024年06月29日

ファシリテーション(facilitation)とは、集団の活動や協力がうまく進むよう支援し、舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習など、さまざまな知識創造活動を支援し、促進していく働き。ファシリテーションの役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、会議で言えば進行役に当たる。

ファシリテーターの役割

ファシリテーターは、チーム活動の外面的なプロセス、内面的なプロセスの両方に関わる。ファシリテーターは両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進している。

外面的なプロセス

段取りや進行、プログラムといった、活動の目的を達成するためのプロセス。会議やチーム活動を円滑かつ効率的に進めるために必要。

内面的なプロセス

メンバー1人ひとりの考え方や筋道などの思考的なプロセスや、感情の動きやメンバー同士の関係性などの心理的なプロセス。参加者から有益な意見を引き出し、納得できる解を導き出し、成果をや満足感を高めるために重要。

ファシリテーションの4つのスキル

日本ファシリテーション協会では、ファシリテーションに必要なスキルを、以下のように定義している。

場のデザインのスキル

  • 話し合いの段取り
  • 最適な議論の進め方や論点を提案し、メンバーに共有する
  • 目標を共有し、チームビルディングを促す
  • 討議の時間やメンバー同士の関係性をデザインし、話しやすい場を用意する

対人関係のスキル

  • できるだけたくさんの意見や考えを出し、理解と共感を深めながらアイデアを広げる(発散)
  • しっかりとメッセージを受け止め、発言者を勇気づけ、思いを引き出させる
  • 意見と意見の連鎖をつくり、幅広い論点で考えられるようにする

構造化のスキル

  • タイミングを見計らい、個々の意見を分かりやすく整理する
  • 議論の全体像を整理して、図などで議論すべき論点を絞り込む

合意形成のスキル

  • 意見の対立に対処し、合意を形成する
  • 結論やアクションプランを確認する
  • 話し合いを振り返り、次につなげる

参考:ファシリテーションとは(日本ファシリテーション協会)

組織開発 に関連するその他の用語

ファシリテーションに関連する記事(総務・人事・広報・法務・イベント情報)

特別企画、サービス