人材育成:障害者雇用優良中小事業主認定制度(もにす認定制度)

最終更新日:2025年03月31日

障害者雇用優良中小事業主認定制度(愛称:もにす認定制度)とは、障害者の雇用に積極的に取り組み、安定した雇用環境を整備している中小企業を、厚生労働大臣が認定する制度である。2020年4月に創設された。

この制度の目的は、障害者雇用に関して模範となる中小企業を「見える化」し、他の企業の参考となるよう促進するとともに、地域における障害者の就労機会の拡大を図る点にある。

認定の主な要件

認定を受けるには、以下のような条件を満たす必要がある。

  • 障害者の雇用実績があり、雇用の継続性や安定性が確保されていること
  • 障害者の職場定着に向けた配慮(職場環境の整備、支援体制など)が講じられていること
  • 障害者の能力開発やキャリア形成への取り組みがあること
  • ハラスメント防止や労働安全衛生対策など、全従業員が働きやすい職場づくりが進められていること

これらの基準を基に、都道府県労働局が書類審査・実地調査を行い、厚生労働大臣が認定する。

認定のメリット

認定を受けた企業には、以下のようなメリットがある。

  • 認定マーク「もにす」の使用(自社製品、広告、求人票などへの表示が可能)
  • 厚生労働省や労働局のウェブサイトでの紹介
  • 日本政策金融公庫の低利融資制度「働き方改革推進支援資金」の活用対象になる
  • 障害者雇用に積極的な企業として、地域社会や求職者からの信頼性向上につながる

認定マーク「もにす」の由来

「もにす」は、「共に進む(ともにすすむ)」という言葉をもとに名付けられた名称である。障害者と企業が、互いに支え合いながら共に未来へ進んでいくという理念を象徴している。

必要に応じて、企業の採用広報やブランディング、ESG(環境・社会・ガバナンス)対応の一環としても活用できる制度であり、積極的な活用が期待される。


参考:厚生労働省「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)」

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