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リベラルアーツ研修の事例紹介
〜さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!(第9回)

2014年06月25日

皆さん、こんにちは。さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!第9回。
今回のテーマは「リベラルアーツ研修の事例紹介」です。

まずは研修の概要から始めましょう。

リベラルアーツ研修(A社)
 【目的】
  ・教養の重要性を理解する。
  ・教養に実際に触れてみる。
  ・上記2つを通じ、グローバルな事業環境に対応する能力を高める。
 【対象】
  ・管理職
 【内容】
  A.教養とは何か
  B.教養が必要な理由
  C.実際に教養に触れ、学ぶ

では、中身の紹介です。
(字数の関係で、今日はCを中心にご紹介します。Aは本コラム1回目に、Bは本コラム4回目に書いてありますので、そちらをご覧下さい)

この研修では、古代ギリシャの哲学者プラトンを取り上げ、イデアについて学んでもらいました。研修資料の一部を紹介しましょう。

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プラトンはソクラテスの弟子です。そのプラトンの言葉に「イデア」というものがあります。
イデアは、もともと、ギリシャ語「見る」の受身形で「見られるもの/見られたもの」という意味です。しかし、単に見えるもの(=あなたが見ているもの)がイデアというわけではありません。

例えば「正義とは何か」と聞かれた時、私たちは「正義であることの例」を列挙することはできますが、「これ=正義」の「これ」を完全な普遍性や完全な正確性をもって言うことはなかなか出来ません。(嘘だと思ったらやってみて下さい)

でも私たちは「正義」というのを頭で理解し、心で感じています。
言葉できれいに表せなくても、内面ではそれを知っている。
何らかの形で理解し、感じているからこそ「○○することは正義だ」とか「××は正義に反する」と言えるのです。

イデアとは、私たちが見ている物事の表面(を見たもの)ではなく、表面の奥に潜んでいる「純粋な、本当の姿」のこと。
要するに、「本来あるべきもの」「本来あるべき姿」のことなのです。
(出所:中沢努「12か月で学ぶ哲学用語」から抜粋)

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仕事をしていると「純粋な、本当の姿」なんて後回しにされてしまいますよね。(「そんな理屈こねている暇があったら、さっさと目の前の仕事を片付けろ!」なんて言われるでしょう?)
でも、たまには「本当の姿」をじっくり考えてみることも大切です。
そして、プラトンという人物やイデアという言葉を知ることも大切です。
そういうビジネススキル以外のプラスアルファがあって人としての幅が出てくるのです。


本コラム第4回で指摘したように、仕事のことしか知らない「会社馬鹿」では、グローバルビジネスの場で通用しません。

今日は実際に行われている研修の事例をご紹介しました。

「さあ、リベラルアーツ/教養研修をはじめよう!」第9回、今回はこの辺で。次回をお楽しみに。

(本内容は、中沢努「仕事で使うための教養教育?リベラルアーツ研修/教養研修の手引き」に加筆して作成されました)

<資料>
◆「パンタ・レイ/ヘン・パンタ」と日常の本質 http://profile.ne.jp/w/c-46203/
◆12か月で学ぶ哲学用語 アウグスチヌスの「恩寵」 http://profile.ne.jp/w/c-59328/
◆他 資料集 http://pws.prserv.net/pensee/3rd/

★お問い合わせやご質問、お気軽にどうぞ。http://j.mp/LNYGWy
中沢 努
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