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転職のプロが明かす転職業界本当の話【その3】学歴で何を判断している?

2018年05月25日

 転職をお手伝いする我々ヘッドハンターは、履歴書を確認する際、大学名はもちろん、「出身高校はどこか」も重要ポイントとして見ています。出身高校を気にする経営者は以前からいましたが、昨今その数が増えているからです。なぜ出身高校を気にするのか、経営者とのやり取りの中から、重視する要因がいくつか見えてきました。

■出身高校から見えてくるもの

 まず、「地頭形成期に優秀な人および環境の中で過ごした人は、人間としての基礎レベルが高い傾向にある」というものです。もちろん一概にはいえないですし、例外もたくさんあるでしょうが、多感な時期にレベルの高い環境で育ったということはやはりプラスに捉えられているようです。おもしろいもので、ヘッドハンターを長くやっていると、履歴書の学歴欄に「慶応大学」としか書いていなくても、幼稚舎からか、中等部からか、高校・大学からか、あるいは大学でもSFCか、というのは大体わかります。なぜわかるのかと聞かれると難しいですが、それぞれに雰囲気があるのです。

 次に、「大学名だけで判断するより、高校・大学と双方がわかった方がより判断がしやすい」という理由です。たとえば大学は偏差値がそこそこの大学であったとしても、もし高校がいわゆる「御三家」だったとすると、「ああ、地頭はとてもいいんだ。受験勉強をサボっていたんだね」という風に逆転の解釈をされることもあるのです。

■評価が分かれるケース

 同じ大学出身だった場合、地方や無名の高校出身者が高く評価される傾向にあります。地方の無名高の場合、早稲田合格者は学年に1人、というようなケースもあり、東京の有名校で何十人も合格する環境とはだいぶハンディがあります。その苦労や厳しい環境で孤独に成し遂げたという実績が評価されるのです。地方の山奥で熊が出るような場所に高校がありました、離島の高校で1学年50人もいませんでした、というケースも転職面談では良いトピックになります。ましてや「母校で初めての東大合格者でした」となればたいへんなインパクトを与えることができます。

 また、中学から大学までストレートの学校に関しては、経営者によって考え方が分かれます。受験勉強を気にせずに、優秀な仲間とのびのびと過ごしたというポジティブ評価をする場合もありますし、逆に基礎的な勉強がおろそかになっていて、特に大学が文系だと数学の勉強が足りず数字に弱いのではないかと推察されることもあります。ですから一貫高出身者は、大学まで含め、10年の間に何に打ち込んだかがより重要になってくるのです。

■転職で有利に働くもの、働かないもの

 高校に限らない話ですが、人生において転校を経験したことがあることは転職において有利とされます。転校とは新しい環境で一から人間関係を構築しなければいけない人生の一大事です。転職もそれと同じです。ですから、転校経験者は転職おいてタフというロジックがあるのです。

 また、「スポーツ経験者」というのは新卒就活だけでなく転職においてもたいへん重視されます。体力、忍耐力があり、チームビルディングに長けているというイメージがあるのか、同じ経歴・実力の人ならば、体育会系の出身者が間違いなく有利になります。

 一方、あまり知られていない事実だと思いますが、MBAホルダーであることは転職にそれほど有利には働きません。中にはMBAホルダーを好む経営者もいますが、昨今あまり強い武器にはなりません。逆に、「MBAというのは、マルデビジネスアキマヘンデの頭文字だ」と歯牙にもかけない経営者もいるぐらいです。MBAホルダーというだけで上から目線になってしまうごく少数の人々の影響かもしれません。

渡辺 紀子
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