オフィス家具や文房具だけじゃない? 企業のインナーブランディングにも役立つグッドデザイン賞
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年10月06日

アクセスランキング
公益財団法人日本デザイン振興会(東京都港区)は10月5日、グッドデザイン賞の2023年度受賞結果を発表した。今年度は1548件が受賞。その中から高い評価を受けた「グッドデザイン・ベスト100」や金賞などの各特別賞も発表している。
グッドデザイン賞受賞によってモチベーションアップ インナーブランディングにも効果的
グッドデザイン賞はデザインによる課題解決や、人や社会への意義を重視するもので、受賞作品の認知向上や販売促進を目指すものと捉えられがちだが、2022年の受賞者アンケートによると、インナーブランディングへの効果を実感する声も少なくない。アンケートでの上位回答は以下の通り。
- 知名度の向上(69.5%)
- 関係者のモチベーション向上(68.0%)
- 顧客や取引先からの信用度向上(63.2%)
- 社内でのプレゼンス・評価向上(60.2%)
バックオフィスにかかわる受賞作品を紹介
グッドデザイン賞は、1957年に創設された、有形無形のデザインを対象とし、評価・推奨するもの。物品や建築物、ビジネスモデル、地域や一般向けの活動など、これまでに約5万件が受賞している。
コクヨ・紙をめくる人のことまで考えたダブルクリップ
今回、金賞に選ばれたコクヨ(大阪府大阪市)の「スマートなダブルクリップ」は、資料を留める人だけでなく、資料を受け取り、閲覧する人のことまで考えたデザインが評価された。
多くの紙を手軽に固定できるダブルクリップは、資料をまとめる際には大変便利だが、閲覧する際のめくる動作の邪魔をしてしまう。同製品は、紙をめくるときに角にできる三角形の余白と形状をそろえることで、紙をめくる邪魔をせず、ガイドとして機能する。

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。