2022年の労働災害、死傷者数は過去20年で最多 多かった事故原因は? 厚労省調査
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年05月24日

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厚生労働省は5月23日、2022年の労働災害発生状況を取りまとめ発表した。死亡者数は過去最少だったが、休業4日以上の死傷者数は過去20年で最多となった。
死亡者数はすべての業種で減少も、建設業、製造業の13次防目標達成ならず
2022年1月から12月までの労働災害による死亡者数は、774人(前年比4人減)と過去最少となった。
業種別では、すべての業種で減少したが、特に陸上貨物・運送事業(47人・34.3%減)、林業(12人・30.0%減)が大きく減少した。
「第13次労働災害防止計画(13次防)」の重点業種では、建設業が281人(前年比3人・1.1%増、29年比42人・13.0%減)、製造業が140人(同9人・6.9%増、同20人・12.5%減)、林業が28人(同2人・6.7%減、同12人・30.0%減)だった。
13次防目標であった「死亡者数5年で15%以上減少」は、林業のみが達成した。
事故の型別では、堕落・転落が234人、交通事故(道路)が129人、はさまれ・巻き込まれ事故が115人、激突事故が59人、崩壊・倒壊による事故が52人、飛来・落下による事故が42人、その他が143人だった。

死傷者数は過去20年で最多に、最も多かった事故は「転倒」が原因
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