相互理解でミスマッチを防ぐ カジュアル面談の進め方

企業側も見られている「カジュアル面談」 求職者の応募意欲がアップする進め方と質問のコツ

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・ アドバイザー(CDA) 谷所 健一郎
最終更新日:
2025年11月12日

前回は、「カジュアル面談」とは何かについて紹介しました。今回はカジュアル面談の実践ポイントを解説していきます。

新卒・中途別の進め方と質問例

カジュアル面談は、対象となる方の立場や状況によって、進め方や質問内容を工夫することが大切です。ここでは新卒採用と中途採用、それぞれの進め方と具体的な質問例を紹介します。

【新卒採用の場合】

進め方のポイント
学生にとって、カジュアル面談は社会人と初めてじっくり話す機会ということも多く、緊張してしまう人も少なくありません。だからこそ、リラックスできる雰囲気づくりがとても重要です。一方的に質問すると「面接のようだ」と感じさせてしまうこともあるため、まずは学生からの質問を受け、その後に質問を返すような形で進めるのもよいでしょう。

進行イメージ

(1)自己紹介・アイスブレイク[5分]
まずは担当者が軽く自己紹介しつつ、学生にも気軽に話してもらえるよう促します。趣味や最近気になっていることなど、ちょっとした話題で緊張をほぐすのがポイントです。

(2)会社・事業の説明[10~15分]
会社概要や事業内容は簡潔にし、Webでは伝わりにくい現場の雰囲気や社員の想いなどに焦点を当てましょう。

(3)学生への質問[10~15分]
価値観や学生生活について、柔らかく質問します。評価のためではなく、理解を深めるための対話を行うことが大切です。

(4)学生からの質問タイム[10分]
不安や疑問に丁寧に答えることで、企業への理解が深まり、志望度にも良い影響があります。

(5)クロージング[5分]
今後の流れについて説明しつつ、「ご興味があれば、ぜひ選考にもご参加くださいね」といった柔らかい表現で締めくくると、好印象につながります。

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

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プロフィール

有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・ アドバイザー(CDA)
谷所 健一郎

大学卒業後、株式会社ヤナセに入社。株式会社ソシエ・ワールドへ転職後は一貫して人事に携わり、株式会社綱八の人事部長を経て2005年に独立。1万人以上の面接経験から、就職・転職・人事・婚活に関する執筆や、セミナー・講演・求職者支援のほか、企業向け人事コンサルティングを行う。『改訂版 良い人材を見抜く採用面接ポイント』(産労総合研究所出版部経営書院)『転職者のための自己分析』(マイナビ出版)ほか著書多数。

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