DX化で生産性が30%向上 中小企業の優良事例「DXセレクション2024」選定32社を発表
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年03月21日
経済産業省は3月19日、中堅・中小企業などのDXのモデルケースとなるような優良事例を選ぶ「DXセレクション2024」の選定企業を発表した。グランプリ1社のほかに、準グランプリ4社と優良事例27社の合計32社が選ばれた。
グランプリ受賞企業は生産性30%向上、営業利益率4.5%アップ
グランプリに選ばれたのはDX化によって生産性30%を実現した浜松倉庫(静岡県浜松市)。倉庫業を営む同社は、2015年から若手管理職を中心とした社内プロジェクトを立ち上げ、DX推進に向けた検討を開始。その後、ロボット・AI・BIツール・新倉庫などを進め、「省力化・省人化の実現」「ステークホルダーとの協業体制」「新分野への参画」の実現を目指した。
同社の事務系の業務では、DXに取り組む前はデータ入力に必要な時間は1日の業務時間の80%を占めたが、DX推進後は5%に低減した。現場の業務では、以前は「経験と勘」で進捗を判断していたが、DX推進後は迅速で適正な人員配置が可能になった。その結果、生産性が30%向上し、営業利益率4.5%アップを達成した。
DXによって年間8800時間の工数削減や受注件数11倍の企業も
準グランプリに選ばれた4社のDXの取り組み内容や成果は以下の通り。
金属加工業のリノメタル(埼玉県八潮市)
社内のナレッジや情報などをデジタルデータ化していつでも活用できるよう取り組んだほか、5年間で28個のクラウドサービスを導入。その結果、大型案件の受注に成功し、売上高が向上。全社的に業務効率化やノウハウ蓄積、情報の一元管理などを実現した。
不動産業のトーシンパートナーズホールディングス(東京都武蔵野市)
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