高校生向け職場体験はどう設計する? 体験型進路学習で化粧品メーカーがグローバル人材育成を支援
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年07月08日

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高校生のキャリア形成とグローバルな人材育成を目的とした教育制度に、企業が連携する動きが広がっている。文部科学省はキャリア教育の一環として、高校段階でもインターンシップ的な実践機会を推進しており、地域や企業との連携による教育支援の在り方が問われている。
こうしたなか、化粧品メーカーの桃谷順天館(大阪市中央区)は、7月7日、大阪府立高津高等学校の1年生5人を自社に受け入れ、探究型の職場体験プログラムを実施した。同社は2018年から高校生の受け入れを継続しており、キャリア形成の支援とともに、企業としての社会貢献活動の一環として位置づけている。
企業が支える「高校生の探究学習」 GLHS指定校との連携で実施
プログラムは、生徒が業界の概要を学びながら、企業の機能や働く人の価値観に触れられるよう設計されている。
冒頭では自己紹介とともに化粧品業界の動向や企業概要の説明を行い、続いて「140年続く化粧品会社って何してるの?」をテーマとした講義を実施。企画・研究・製造・営業などの各部門について、業務内容や役割、そして製品開発にかける企業の思いを紹介した。
さらに、研究職・営業職・事務職の3名の社員と生徒が座談会形式でディスカッションを実施。生徒が働く意義やキャリア形成について社員に質問する一方、社員側からはZ世代の化粧品への関心などについて逆に問いかけるなど、双方向の意見交換の場が設けられた。

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