部署ごとに取引先情報をバラバラ管理 6割が手作業対応、データ整備に課題 Sansan調査
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年11月14日
Sansan(東京都渋谷区)は11月11日、企業のデータ管理に関する実態調査の結果を発表した。
企業ではシステム導入が進む一方で、データ連携や整備の遅れが依然として大きな課題となっている。営業支援、契約管理、請求管理といった取引先情報の管理では、重複登録や表記ゆれなどの不整合を経験した企業が約8割に上った。
取引先情報が部門間で分断する「データのサイロ化」が深刻化
企業のDXが進んだこともあり、業務で利用するシステムの導入数は平均23.3個、そのうち取引先情報を扱うシステムは平均10.6個だった。同社によると、部門や業務領域ごとに個別導入するケースが増加。取引先情報が部門間で分断される「データのサイロ化」が深刻化している。
取引先データの管理においては、「重複」(83.5%)や「表記ゆれ」(82.2%)に加えて、「更新漏れ(異動・住所変更・契約条件など)」についても、81.8%の企業が何らかの形で経験している(「頻繁に」「ときどき」「あまりない」の合計)。
一方、「更新漏れはまったく発生していない」とした企業はわずか11.2%にとどまった。
回答者からは「異動時に担当の入れ替えが発生した際に、登録管理の漏れが発生しやすい」「複数システムで同じ企業が別に登録されており手間がかかる」といった課題や悩みが寄せられた。
システム連携の不備が原因で、6割以上の企業で手作業更新が発生
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