仕事に全力投球せずに職場に居座りたい「静かな退職」が増加中 企業が生み出した結果? 民間調査

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2024年02月26日
ogp20240226mo_1

「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行うGreat Place To Work Institute Japan(東京都港区、GPTW Japan)は2月21日、消極的な働き方のひとつとされる「静かな退職」について、調査結果をまとめ、発表した。

若手を中心に広がる働き方として認知が広がる「静かな退職」だが、今回の調査で、入社前からライフスタイルとして決めているのでなく、実際に職場で働き始めてから静かな退職を選んだ人が7割にのぼることが明らかになった。

必要最低限の仕事だけをこなす「静かな退職」 「ぶら下がり社員」との違いは?

「静かな退職」とは、契約上義務付けられた必要最低限の仕事だけを行い、やりがいやキャリアアップを求めない状態を指す。中高年の「ぶらさがり社員」との違いについて同社では、主体的な働き方の選択において以下の違いがあると解説する。

日本型雇用制度の結果生まれた「ぶら下がり社員」

終身雇用・年功賃金・新卒一括採用に代表される、日本型雇用制度の結果として生み出されてしまったもの。また、積極的に働かないが給料はそれなりに高い。

自らその働き方を選び、会社に居続ける「静かな退職」

プライベートの事情に関係なく、恒久的に必要最低限の業務しか行わないと決めている。また、この働き方を、同じ会社で続けることを決めている。

同調査では、静かな退職の実施者を、以下の設問の両方に当てはまった者のみとして定義した。

  • 「この会社で長く働きたいと思う」に「当てはまる(ほとんど常に当てはまる+しばしば当てはまるの合計)」
  • 「仕事を達成するための努力を惜しまない」に「当てはまらない(ほとんど常に当てはまらない+しばしば当てはまらないの合計)」

社員が「静かな退職」を選択したきっかけは企業に 職場の雰囲気も影響か

続きは無料の会員登録後にお読みいただけます。

  • ・組織の強化・支援を推進する記事が読める
  • ・総務部門の実務に役立つ最新情報をメールでキャッチ
  • ・すぐに使える資料・書式をダウンロードして効率的に業務推進
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツの利用が可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

プロフィール

logo@4x


月刊総務オンライン編集部

「月刊総務オンライン」では、総務部門の方々に向けて、実務情報や組織運営に役立つニュース、コラムなどを平日毎日発信しています。また、「総務のマニュアル」「総務の引き出し」といった有料記事や本誌『月刊総務』のデジタル版「月刊総務デジタルマガジン」が読み放題のサービス「月刊総務プレミアム」を提供しています。


関連記事

  • レンタカーの安全運転管理も可能! コストを抑え、車両管理にかかわる日常業務の負担を減らす方法 PR
  • 食で社員を応援! 総務が値段を決められる自由さがポイント。豊富なアイテムがそろうミニコンビニ PR
  • 何となくで選んでない? 実は重要なオフィスの「照明」。空間に合った明るさや色味が与える効果 PR

特別企画、サービス