企業の防災訓練、約半数が「形式だけ」に? 「自分ごと化」してもらうポイント

月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年08月23日
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総合イベント会社のTSP太陽(東京都目黒区)は8月22日、会社員536人を対象に防災訓練に関するアンケートを実施し、その結果を公表した。

調査結果によると、97%の企業が年1回以上、防災訓練を実施していることがわかった。一方で、9割近くが「防災訓練への参加の意思がある」と回答したものの、実際に防災訓練に全員が参加している企業は37%程度ということが明らかになった。また、5割を超える企業が「形式だけの防災訓練になっている」と回答するなど、現在の防災訓練は現実に則したものになっていない実態が浮き彫りとなった。

不定期開催を含めると97%の企業が年1回以上の防災訓練を実施

企業は、「消防法第36条(防災管理定期点検報告)」に基づき、防災訓練を定期的に実施することが義務付けられている。特に、百貨店などの防火管理義務の発生する建物の場合は年2回以上実施する必要がある。

防災訓練の実施状況について調査したところ、82%の企業が、年1回以上実施していると回答した。不定期での開催も合わせると、97%の企業が防災訓練を実施していた。

職場ではどのくらいの頻度で防災訓練を実施していますか?
職場ではどのくらいの頻度で防災訓練を実施していますか?(※画像クリックで拡大)

参加意識は高いものの、実際に防災訓練に全員が参加している企業は、実は少ない

また、職場で開催される防災訓練への参加意思を聞いたところ、「毎回参加している」は53.9%、「日程が合えば参加している」は35.8%で、約9割の社員に、参加の意思があることがわかった。

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