中小M&Aを成功に導く中小PMIの研修動画を公表、中小企業庁
月刊総務 編集部
最終更新日:
2023年03月30日
1ヶ月のアクセスランキング
中小企業庁は3月29日、M&Aによって引き継いだ事業の継続・成長に向けた、統合やすり合わせなどの取り組み(PMI)を整理した研修講座を作成、公表した。
M&Aにおける事業の統合作業などの進め方を解説
「PMI」はPost Merger Integrationの略。主にM&A成立後に行われる統合に向けた作業のことで、M&Aの目的を実現させ、統合の効果を最大化するために必要なプロセス。
同講座では、2022年3月に同庁が公表した「中小PMIガイドライン」の内容を基に、総論から詳細な取り組みまでを、動画全体の紹介と各項目からなる全10本の動画で解説している。
中小PMIの成功・失敗事例もまとめられた初のガイドライン
「中小PMIガイドライン」では、中小企業のM&AにおけるPMIの成功事例や失敗事例を分析。現時点の知見として譲り受け側が取り組むべき、PMIの取り組みがまとめられている。
講座の動画は、譲受側の経営者や実務担当者に向けた内容になっており、会社規模や取り組みの難易度ごとに分類。会社の規模・PMIに掛けられる経営資源の程度や、PMIの目的に応じて参照しやすいように、「基礎編」と「発展編」に整理されている。
まずは小規模案件を含めた全てのM&Aにおいて基本となる「基礎編」から
「基礎編」には、譲渡側の事業を円滑に引き継ぐ上で、重要な取り組みが整理されている。小規模案件を含めた、全てのM&Aにおいて基本となる、M&A成立後100日から1年程度までに対応する取り組み事項や留意点などが解説されており、人員や資金面などの制約がある比較的小規模な中小企業でも対応できる。
各動画で取り上げられている、主な内容は以下の通り。「動画0」は、講座全体の流れを紹介する紹介動画。※は実務担当者向け
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。