月100円から給与天引きで寄付を積立、三井化学の「ちびっとワンコイン」 社会貢献意識もアップ

月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年07月30日
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三井化学(東京都中央区)は7月29日、公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京都墨田区)と認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(広島県神石高原町)に寄付を行ったと発表した。同社社員の有志による寄付基金にマッチングギフトを追加したもので、同社では2団体に贈呈式を行うとともに、全社を対象にオンライン講演会を開催した。

100円単位で給与天引き 支援先の活動報告会をオンラインで開催

同社では、2007年11月より、従業員の給与や賞与から本人希望の金額を控除して、社会的な活動をしている団体への寄付基金を積み立てる「ちびっとワンコイン」を開始した。一口100円から天引きでき、2008年度から現在までに延べ263団体に対して5840万円、三井化学からのマッチングギフトを合わせて約1億円を支援している。

会員有志で構成する「ちびっとワンコイン運営委員会」では、4つの重点支援活動分野を定めており、運営規約の定めにしたがって、寄付先の社会活動団体を審査・決定している。

「ちびっとワンコイン」の重点支援活動分野

  • 次世代育成・子供の命を守る活動
  • 障がい者支援、難病患者に資する活動
  • 医療・災害体制整備に資する活動
  • 地球環境を守るための活動

2022年10月時点の会員は736人で、積み立て基金は約400万円。ちびっとワンコインから340万円と会社からのマッチングギフトを合わせ、合計680万円を17の社会活動団体に寄付した。

また同社では2021年度から、支援先団体の活動報告会をオンラインで実施している。海外関係会社も含めて広く配信し、参加者からは「このようなホットライン・ネットワークを通じて勉強になった」、「世界情勢を知る貴重な機会だった」などの感想があった。同社では、支援団体への理解が深まるとともに、社員の社会課題に関する貴重な情報収集、および意見交換の場となることで、同社グループが目指す社会課題視点でのビジネスを考えるきっかけにもなったとコメントしている。

社会活動休暇も半日からOK、災害活動支援には年間8日以内の特別休暇

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