誰にでも伝わるビジネス文章の書き方

ビジネス文章を書き始める前に

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良 正哉
最終更新日:
2022年03月30日

仕事をする上で欠かせないビジネス文章力。ただし、文章の書き方を誰かに教わるわけでもないので、読みにくい、わかりにくい文章と人から指摘された人もいるかもしれません。ここでは、ビジネス文章を書き始める前に知っておくべきポイントについて紹介します。

目指すべき文章

目指すべき文章は、「一読了解型」の文章です。つまり、読み手が1回読めば、容易に、誤解なく、理解できる文章です。たとえば新聞や一般雑誌がお手本になります。みなさんは、新聞を読み始めて途中で理解できなくなり、また頭から読み直したことがあるでしょうか? 一般雑誌はどうでしょうか? 経済紙や専門紙など、専門知識なしで読む場合は別ですが、そのような経験はないと思われます。

実際、新聞や雑誌から受けた長時間の取材が、記事では、驚くほどコンパクトかつわかりやすい内容になっています。専門家たちは専門用語を織り交ぜながら説明や見解を述べますが、記者は専門家ではないのにもかかわらず、それをものの見事に短くてわかりやすい「一読了解型」の文章にしているのです。

みなさんがビジネス文章を書くとき、書く内容について知識が不足することはないでしょう。ただ、内容はみなさんの頭の中にあるだけで、整理されているわけではありません。ですから、それをそのまま紙上に吐き出したのでは、「一読了解型」の文章にはなりません。そこで、これから述べるような工夫が必要になるのです。

読み手を意識する

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著者プロフィール

鳥飼総合法律事務所 弁護士
奈良 正哉

慶應義塾大学経済学部卒。みずほ信託銀行総合リスク管理部長、運用企画部長を務めたあと、執行役員を経て同社常勤監査役になる。銀行勤めをする傍ら40歳のときに司法試験挑戦を思い立ち、45歳で合格。2014年からみずほ不動産販売専務取締役。退任後に司法修習を受け、2017年から弁護士として活動。

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