給与のデジタル払い、利用したくない従業員が7割 「銀行口座への移動が面倒」などメリット見えず
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年11月22日
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エン・ジャパン(東京都新宿区)は11月21日、同社運営の求人サイト「エン転職」ユーザー4830人を対象に実施した「給与のデジタル払い」に関するアンケート結果を公表し、7割の人が利用したくないと考えていることが明らかになった。
給与のデジタル払い「利用したい」は少数派
2023年4月から解禁された、「〇〇pay」などの決済アプリや電子マネーを利用して企業が社員に給与を振り込むことができる制度、いわゆる「給与のデジタル払い」の認知度を調べたところ、64%が「知っている」(「よく知っている」と「概要は知っている」の合計)と回答した。
続いて、給与のデジタル払いを利用したいかどうかを尋ねた。その結果、70%が「利用したくない」(「あまり利用したくない」と「利用したくない」の合計)という結果となった。年代別の結果では、20歳代(23%)、30歳代以上(30歳代:14%、40歳代以上:14%)と、若い世代ほどデジタル払いに肯定的な人が多いことがわかった。
利用したくない理由のトップは「銀行口座への資金移動が面倒」
デジタル払いを「利用したくない」と答えた人に、その理由を聞いたところ、約半数にあたる49%の人が「銀行口座への資金移動が面倒だから」と回答した。世代間では、20歳代が40%だったのに対し、40歳代以上は52%だった。
このほか、「アプリ・電子マネーのセキュリティが不安だから」(20歳代:14%、40歳代以上、24%)、「無駄遣いしてしまいそうだから」(20歳代:27%、40歳代以上17%)で、年代別で10ポイント以上の差が付いた。
また、否定派の人たちに対し、今後どのような条件が整備されると、「利用したい」と思えるかを質問した。
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