資生堂、ジェンダー平等に向けた調査の結果を公表、カギは組織のリーダーの同質性解消
月刊総務 編集部
最終更新日:
2024年10月10日
1ヶ月のアクセスランキング
資生堂(東京都港区)の「資生堂DE&Iラボ」は10月9日、「女性活躍からジェンダー平等へ」をテーマにした実証結果を公表、女性の方が男女平等意識の高さが裏付けられた一方、「アンコンシャスバイアス」も高いことがわかった。
検証結果を踏まえ、同社はジェンダー平等の推進には、「組織のリーダーの同質性を解消が必要」などと結論付けた。
社内の「ジェンダーバイアス」を可視化
調査では、ジェンダー平等を実現する第一歩はジェンダーバイアスを認め、向き合うこととして、バイアスのありかを把握しておくために、社内組織の「バイアスを可視化」することにした。
バイアスを可視化するために、ジェンダーバイアスの測定には、「SESRA-S」(平等主義的性役割態度スケール短縮版)と「ジェンダーIAT」(性別に関する潜在連合テスト)を採用した。
「SESRA-S」は、15の質問に答えることで意識的な男女平等度を評価する調査手法。具体的には、「女性は家事をするべき」といった性別に基づく固定観念に対する態度を測り、スコアが高い場合、性別による固定観念をあまり持っておらず、男女平等の考え方を支持していること示す。
また、「ジェンダーIAT」では男性、女性といった「対象」とキャリア、家族といった「属性」の関連性の強さを示し、先入観や思い込みから判断や意思決定に偏りが生じる「アンコンシャスバイアス」を導き出した。
女性の方が男女平等意識が高く、「アンコンシャスバイアス」も高い傾向に
検証では男女のバイアスの違いに着目。意識的な男女平等度、アンコンシャスバイアスともに女性の方が高い結果となった。
※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。