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会社のWeb担当になったら【Vol.1】意外と難しい「会社のWebサイト」

2020年02月06日

 ある日突然「ウチの会社のホームページ、担当よろしく」といわれて、会社のWebサイトを担当することになった方は少なくありません。社内にほかに詳しい人はいなくて、「実際にどうしたらいいか?」「どう考えたらいいか?」という「そもそも論」レベルで悩んでしまうこともあるでしょう。そんな状況に置かれた担当者に役立つさまざまなヒントを、シリーズを通して解説していきます。

■そのWebサイトは誰のためのもの?

 知名度の高い会社を除けば、会社のWebサイトは社外から訪れるユーザーにとって最初の接点になります。近年では会社を訪問するにも、まずオフィスの場所をインターネットで調べるのが一般的です。

 ただ、「最初の接点=入り口」と考えて、会社の受付や玄関といったイメージを持ってしまうと誤解につながります。会社のWebサイトなので当然著作権も所有権も会社に帰属しますが、「誰のためのもの?」といわれると、ちょっと立ち止まって考える必要があります。

■「会社のWebサイト」=「組織のWebサイト」

 「会社」という法人の単位で考えると"誰かのもの感"が出てきますが、「会社」は人が集まって事業の目的のために構成している組織です。組織のWebサイトには合理的な決定プロセスが必要なので、その辺りにも会社のWebサイトを運営する難しさが含まれています。

 「運営を任せたよ」といわれたところで、実態はアイデアを出すところから始まって相談・確認・承認といった相手のあるやり取りの集積が必要になります。

自分のブログと会社のサイトのワークフローの違い

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■「どう見せたいか?」と「どう見えているか?」は違う

 もう一つ難しいのが、自分たちが「こう見せたい」と思っていることと、実際に見えている状態はちょっと違うことが多い、という点です。具体的に考えてみましょう。

 「自社の強みをアピールしたい」として、

・長年の実績
・細かなニーズに応える製品群
・ソリューション型営業の問題解決力

といった要素があるとします。これをこのまま表現しても、抽象的で新鮮味のない印象でユーザーには「強み」が伝わりません。

webmaster1_02.jpg (ビジュアルイメージは架空のものです)  

 予備知識のないユーザーが上記にあるような「強み」を認識するためには、以下のような「体験」が必要になります。

・客観的な情報(会社概要や沿革など)から業歴の価値を認識する
・多様な製品群が特性や機能や用途によって分類整理されていてニーズにマッチしたものが探せる
・事例コンテンツなどによって特殊な事情や複雑な問題の解決ストーリーに接する

 会社のWebサイトの運営を担当するということは、社外のユーザーから「どう見えているか?」を考え、その体験をデザインし続けるようなものなのです。

■一人で抱え込まないコツ

 担当者になったからといっても、すべて一人で抱え込まないようにしてください。全知全能の神でもない限り、組織のWebサイトは一人では運営できません。

 「ホームページ委員会」のような委員会方式で運営する場合もありますが、形式的な委員会では徐々に目的のない町内会化してしまいます。それでは結局課題を自分が持ち帰る羽目になりかねません。

 そうならないためのコツは、「会社を良くするためにWebサイトを使う」という共通認識を浸透させていくことです。

 そのための具体的な方法や考え方を、次回以降展開していきます。    

藤木 啓
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