コアデイとは、特定の日について始業および終業時刻を使用者が決定する制度。フレックスタイム制で全員に出勤義務のある時間帯を設ける「コアタイム」を拡張した考え方で、コアデイの導入は、フレックスタイム制の普及促進につながると考えられている。
この制度は、2024年11月に開催された労働基準関係法制研究会で、テレワークに適用できる柔軟な労働時間管理方法の一つとして提案された。同研究会は、働き方や職業キャリアに関するニーズを把握し、新しい時代の働き方に即した労働基準関係法制の課題を整理するために設置されたものだ。
研究会の基礎となったのは、「新しい時代の働き方に関する研究会」(座長:今野浩一郎・学習院大学名誉教授、学習院さくらアカデミー長)の報告書である。同報告書をもとに、研究会では包括的かつ中長期的に労働基準関係法制の検討を進めている。また、働き方改革関連法附則第12条に基づく労働基準法などの見直しに向けた具体的な議論も行われている。