交通事故削減を全社を挙げて取り組むのに効果がある手法に、全社無事故キャンペーンの実施がある。事業部ごと、或いは支社ごとに無事故の期間を競うもの、または、前年実績をどれだけ下回ることができるかを競うものである。事故レポートを通じて、現在の状況や各事業部、各支社の無事故への取り組みなどを紹介していく。期間を定めて、無事故の事業部や支社、或いはドライバーを表彰する、無事故表彰も組み合わせていく。全社を挙げて行う必要から、できれば社長や役員にキャンペーン委員長になってもらい、キャンペーンに重みを付けることが大事となる。表彰やキャンペーンの結果については、社内報などに掲載して、会社として、事故防止にいかに真剣に取り組んでいるかを表現していく。事故防止、安全運転管理業務を、明るく楽しい業務に変換できれば、ドライバーとしての取り組み姿勢も積極的なものになっていくはずである。
(執筆:『月刊総務』)