インボイス制度スタート、経理担当の8割が不安 現場が最も負担に感じている業務は?

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年11月02日
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オービックビジネスコンサルタント(東京都新宿区)は11月1日、2023年10月1日に施行されたインボイス制度による業務量や精神的な負担への影響について、企業に務める経理担当者600人に対して実施した実態調査の結果を公表した。

調査結果によれば、「インボイス制度施行後の経理担当の負担」を複数回答可で聞いたところ、最も多かったのは「適格請求書発行事業者と免税事業者等の管理」で、アンケートに回答した約半数の経理担当者が負担に感じ、自動化などの経理業務の効率化の必要性を訴えた。

インボイス施行を受けて7割の経理担当者「自動化が必要」

「適格請求書発行事業者と免税事業者等の管理」を負担に感じた経理担当者は50.8%だった。2番目に多かった回答が、「発行する適格請求書の記載要件チェック」で48.8%、「取引先ごとの消費税額と消費税区分のチェック」が38.7%で続いた。

インボイス制度施行後、負担が増えた経理業務
オービックビジネスコンサルタント調べ

調査はインボイス制度が始まった10月10日~10月11日にかけて実施されたが、調査時点でインボイス施行後の初の月末となる10月末に対して、79.5%の経理担当者が「不安に感じる」と回答した。

月末に向けて不安を感じる業務は、調査時点で負担に感じている業務の順位と同じで、「適格請求書発行事業者と免税事業者等の管理」が51.7%でもっとも多く、「発行する適格請求書の記載要件チェック」(45.8%)、「取引先ごとの消費税額と消費税区分のチェック」(41.0%)と続いた。

こうした負担や不安について、「インボイス制度施行後、あなたは経理業務の効率性の向上と自動化の必要性」について聞いたところ、「感じる」との回答が26.5%、「やや感じる」との回答が40.3%で、7割近い経理担当者が経理現場の改善が必要であると回答した。

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