厚生労働省、心理的負荷による精神障がいの認定基準を改正 認定・審査の迅速化などが狙い

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年09月04日
AdobeStock_373259252_20230904

厚生労働省は9月1日、「心理的負荷による精神障害の認定基準」を改正し、厚生労働省労働基準局長から都道府県労働局長宛てに通知した。

「カスタマーハラスメント」の追加など 認定基準改正のポイント

今回、認定基準を改正したのは評価表を明確にすることなどで、心理的負荷による精神障がいについて、より適切な認定、審査の迅速化、請求の容易化をはかることが狙い。認定基準改正のポイントは以下の3点。

業務による心理的負荷評価表の見直し

  • 具体的出来事「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」といった、いわゆる「カスタマーハラスメント」の追加
  • 具体的出来事「感染症などの病気や事故の危険性が高い業務に従事した」を追加
  • パワーハラスメントの6類型すべての具体例の明記などの心理的負荷の強度が「強」「中」「弱」となる具体例の拡充
  • 実際に発生した業務による出来事を、表に示す「具体的出来事」に当てはめ、ストレスの強さを評価
  • 一部の心理的負荷の強度しか具体例が示されていなかった具体的出来事について、他の強度の具体例を明記

精神障がいの悪化の業務起因性が認められる範囲を見直し

精神障がいの悪化する前、おおむね6か月以内に特に心理的な負荷となるような「特別な出来事」がない場合でも、「業務による強い心理的負荷」により悪化したときには、悪化した部分について業務起因性を認める

医学意見の収集方法を効率化

続きは無料の会員登録後にお読みいただけます。

  • ・組織の強化・支援を推進する記事が読める
  • ・総務部門の実務に役立つ最新情報をメールでキャッチ
  • ・すぐに使える資料・書式をダウンロードして効率的に業務推進
  • ・ノウハウ習得・スキルアップが可能なeラーニングコンテンツの利用が可能に

※掲載されている情報は記事公開時点のものです。最新の情報と異なる場合があります。

プロフィール

logo@4x


月刊総務オンライン編集部

「月刊総務オンライン」では、総務部門の方々に向けて、実務情報や組織運営に役立つニュース、コラムなどを平日毎日発信しています。また、「総務のマニュアル」「総務の引き出し」といった有料記事や本誌『月刊総務』のデジタル版「月刊総務デジタルマガジン」が読み放題のサービス「月刊総務プレミアム」を提供しています。


関連記事

  • レンタカーの安全運転管理も可能! コストを抑え、車両管理にかかわる日常業務の負担を減らす方法 PR
  • 食で社員を応援! 総務が値段を決められる自由さがポイント。豊富なアイテムがそろうミニコンビニ PR
  • 何となくで選んでない? 実は重要なオフィスの「照明」。空間に合った明るさや色味が与える効果 PR

特別企画、サービス