生成AIも対人も「伝わらない」がストレスに、背景には「読み取る力」と「伝える力」 漢検協会
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年09月19日
公益財団法人日本漢字能力検定協会(京都市東山区)は9月18日、生成AIの利用にストレスを感じる人の多くが、対人コミュニケーションにおいても同様にストレスを抱えている傾向があるとする調査結果を発表した。背景には、「相手の意図がわかりにくい」「自身の意図が伝わらない」といった共通の課題があり、「読み取る力」や「伝える力」の不足がその要因として浮かび上がっている。
生成AI利用者の6割以上が「ストレスを感じたことがある」
調査は、全国の20〜59歳の男女1000人を対象にインターネットで実施された。対象者の9割以上が日常的にパソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を使用しており、44.7%が生成AIを仕事や日常生活で利用した経験があると回答した。
生成AI利用の主な目的(複数回答)は、以下の通り。「情報収集」(51.7%)や「文章要約」(46.8%)、「メール作成」(23.7%)などが上位を占め、実務にも活用されているようすがうかがえる。
- 情報収集(51.7%)
- 文章要約(46.8%)
- メール作成(23.7%)
- 企画書・報告書作成(21.7%)
- 画像・デザイン案作成(21.7%)
- 議事録作成(17.0%)
- その他(3.6%)
一方で、生成AIを利用したことがある人のうち68.0%が、「ストレスを感じたことがある」(「よくある」と「たまにある」の合計)と回答。
理由として最も多かったのは「期待した回答が得られない」(70.7%)となった。ほかにも「問いかけ方がわからない」(25.3%)、「結果が信用できない」(24.7%)、「出力内容が読み取れない」(23.7%)といった項目が続いた。
対人コミュニケーションでも同様の課題が浮上
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