SDGsから「SWGs」へ 日本発の「持続可能な幸福目標」を大阪・関西万博で初めて発表

月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月07日

ウェルビーイング経営を推進する企業連合「Well-being Initiative」は10月6日、大阪・関西万博のテーマウィーク「SDGs+Beyond いのち輝く未来社会」に合わせて、万博会場内で開催された「第7回日経Well-beingシンポジウム」にて「SWGs(Sustainable Well-being Goals)」宣言を発表した。

同宣言は、SDGs(持続可能な開発目標)の次なる国際アジェンダとして、2030年以降の社会の方向性を示すものであり、当日には全国紙への意見広告も掲載された。

「持続可能な幸福目標」SWGsとは

SWGs(Sustainable Well-being Goals)は、「持続可能な幸福目標」と訳される。

2030年に目標期限を迎えるSDGsを引き継ぐ形で、今後の社会における新たな指針として提唱されたものである。SWGs宣言では、「人」「社会」「地球」の三位一体の調和を重視し、「負の遺産を残さない」から「正の遺産を創り出す」ことへの転換を目指す。

今回の宣言は参画企業が共同で採択したもので、「流域」や「FR(Future Generations Relations)」といった新しい視点を取り入れ、日本発の国際的アジェンダ創出をリードしていくことを掲げている。

「正の遺産を次世代に残す」SWGs宣言の概要

SWGs宣言では、「人と社会と地球の調和による、持続可能なウェルビーイングの未来へ」というテーマが掲げられた。これは、SDGsが掲げた「持続可能な開発」の理念をさらに発展させ、「負の遺産を減らす」段階から「正の遺産を次世代に残す」段階へと、社会の価値観を転換させることを目指している。

宣言全体は、「和の精神」による調和の理念を軸に、ウェルビーイングの三側面(人・社会・地球)の定義、新たな視点としての「流域」、豊かさを測る新指標「GDW」、そして将来世代との関係を示す「FR」など、理念から実践までを包括的に示す内容となっている。

「和」をもって未来をつくる

日本の文化的理念である「和を以て貴しと為す」を根幹に据え、個人・社会・自然が互いを尊重し、ともに豊かさを創り出す構想を打ち出した。知ることによって他者を理解し、ともに生きる未来を描くという考え方がその基盤にある。

「SWGs宣言」における価値創出

SWGs宣言では、ウェルビーイングを「人」「社会」「地球」という3つの側面から定義している。

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