個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。「幸福」や「健康」と訳されることもある。「ウェルビーイング(well-being)」という言葉が初めて使われたのは1946年の世界保健機関(WHO)設立時。憲章の前文で「健康」の定義を説明する際に使われた。
「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.(健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること)」(日本WHO協会仮訳)
ポジティブ心理学の祖であるアメリカの心理学者、マーティン・セリグマン博士は、ウェルビーイングは下記の5要素(PERMA)により構成されると提唱している。
POSITIVE EMOTION : 前向きな気持ち
ENGAGEMENT : 没頭できること
RELATIONSHIP : 良好な人間関係
MEANING : 人生の意味・意義
ACCOMPLISHMENT : 達成する感覚・熟練して行く感覚
世界的な調査やコンサルティングを行うギャラップ社は、ウェルビーイングを構成する要素として以下の5つを提唱している。
Career well-being : 仕事、私生活でのキャリアの幸福度
Social well-being :人間関係に関する幸福度
Financial well-being : 経済的な幸福度
Physical well-being : 心身に関する幸福度
Community well-being : 地域社会での幸福度