8月8日は「暑すぎる夏を終わらせる日」 新記念日が問い掛ける企業の気候危機への向き合い方
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年08月18日

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8月8日、毎年この日を「暑すぎる夏を終わらせる日」として登録したと、一般社団法人日本気候リーダーズ・パートナーシップ(以下、JCLP)が発表した。JCLPは2009年に設立された企業団体で、脱炭素社会の実現に向け、幅広い業界から230社超(2025年8月時点)の企業が参加している。
同日には、JCLP参加企業であるLINEヤフーの本社内施設「LODGE」(東京都千代田区)にて記者会見が開かれ、記念日の趣旨や各企業の取り組みについて発表が行われた。
「暑すぎる夏を終わらせる日」が伝える危機感
JCLPは、8月8日を記念日に定めた理由として、「もっとも暑さを実感しやすい時期」であることを挙げている。
4月22日のアースデーや6月5日の世界環境デー、7月7日のクールアース・デーといった既存の環境記念日と比べ、8月初旬は気温が最も高く、気候変動の影響をより「自分ごと」として実感しやすい時期であると判断した。
猛暑による熱中症や農業・労働環境への影響、インフラへの負荷など、気候変動のリスクは現実のものとなっている。しかし、その「暑さ」が単なる気象の問題として受け止められがちであり、気候変動との関連が語られにくい現状に警鐘を鳴らしている。
JCLPはこの記念日を、「気候危機を自覚し、行動を促すきっかけ」と位置付けている。また、この記念日は「なくすための記念日」として設計されており、脱炭素社会が実現して「暑すぎる夏」が存在しなくなったときに、役割を終えることが理想だとする。

企業の取り組み 行動が問われる時代に
JCLPに加盟する企業も、それぞれの立場から記念日に連動した活動を展開した。
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