求人倍率以上に正社員採用は苦戦? 日銀、580万件の求人広告ビッグデータで分析
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2023年06月02日

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日本銀行は6月1日、求人広告ビッグデータを用いた正社員労働市場の分析結果の概要を公表した。
約580万件の分析結果は、一般の報道で流れる求人倍率などが示す以上に、企業は人材獲得の困難さに直面している可能性があることを示している。
今回の分析に用いたのは、HRog(東京都千代田区)がウェブ上から収集した、主要な民間オンライン求人サイトに掲載された正社員求人広告情報。2015年1月から2022年12月までの月次データ、計約580万件が使われている。
2018年以降、求人の募集賃金は上昇。求人がマッチしにくい専門的・技術的職業や情報通信業といった職種、業種で伸び率アップ
収集された正社員求人の募集賃金の動向を見ると、 以下の傾向が確認できる。
- 2018年以降、求人の募集賃金は上昇している(1)
- 職業別、業種別で確認すると、求人がマッチしにくい専門的・技術的職業や情報通信業といった職種、業種で、賃金の伸び率がより増加している(2、3)
- また、高スキル人材は上昇幅が大きい。これは、高スキル人材への需要増加を反映したもの(4)

なお同分析では、求人情報に書かれた要求スキルと賃金の関係を分析、上位25%を「高スキル」と分類している。
企業が求める人材スキルの高まり、その背景は
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