「物価高倒産」3.4倍に　2022年度の倒産件数3年ぶり増加　帝国データバンク

帝国データバンク（東京都港区）が4月10日に公表した2022年度の企業倒産件数（負債1000万円以上の法的整理が対象）によると、「物価高倒産」は463件と前年度の136件から3.4倍に増加したことが明らかになった。

増加するベンチャー企業の倒産　前年度比400件以上の増加は2008年度以来

2022年度の負債総額は2兆3385億9100万円だった。倒産件数は6799件（前年度5916件、14.9％増）で、2019年度以来3年ぶりに増加した。

増加負債規模別では7割超が1億円に満たない中小零細企業が多いが、負債規模「5億円未満」の倒産件数も前年度比20.7％で増加するなど、中堅規模の企業の倒産も増加している。

また、業歴別では倒産企業全体の33.2％が業歴「30年以上」の企業が占めているが、業歴10年未満のベンチャー企業などの倒産も前年度比で3割近く増加（1549件→2009件、29.7％増）した。前年度比で増加に転じるのは、2019年度以来3年ぶりで、業歴10年未満の企業全体で前年度から400件以上増加したのは、2008年度以来14年ぶり。