企業の賃上げ余力に限界感 最低賃金引き上げに消費回復「効果なし」半数が回答、慎重な見方広がる
月刊総務オンライン編集部
最終更新日:
2025年10月27日
帝国データバンク(東京都港区)は10月24日、全国2万5546社を対象に実施した最低賃金に関するアンケート調査において、最低時給の全体平均(正社員・非正規社員を含む)は1205円で、厚生労働省が公表した2025年度の最低賃金の全国加重平均(1121円)を84円上回ったと発表した。
最低時給は、従員を採用するときの最も低い時給(日給・週給・月給も時給に換算)の平均値。端数は小数点第1位で四捨五入して算出した。
徐々に賃上げ余力が低下 「これ以上は経営が厳しい」など
最低時給と最低賃金の差額は、2025年は84円で、前回(2024年)調査での差額112円から28円低下した。企業は、最低賃金の引き上げに合わせて賃上げを継続して行っているが、「これ以上賃金を上げると、経営が厳しくなる」(不動産、愛知県)などの声が複数あり、徐々に賃上げ余力が低下している状況を示している。
サービス業の平均を引き上げているのは一部の業種 業界内の格差大きい
業界別に見ると、「不動産」の1284円をトップに、「サービス」(1260円)、「建設」(1250円)、「卸売」(1226円)、「金融」(1225円)など5業界で全体平均を上回った。
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